中山福 2015年春季見本市
中山福(大阪市)主催の「第124回春季見本市」は2月10日~12日、大阪市中央区のマイドームおおさかで開かれた。
副題に、「上手に暮らそう2015 もの作り・もの語り」を掲げて春と夏に向けた商品、テレビ番組や書籍などで取り上げ始めた話題に上り始めた生活提案型の商品などを紹介した。出展は103社、うち新規出展は13社だった。
副題となった「もの作り・もの語り」とは商品を作り出すメーカーの持てる力、技術や工夫の集積に触れながらこれからの販売を考えていこうという狙い。提案スペースでは日本製を特集した。
海外旅行客を対象としたものでなく、日本製に共通する丁寧な物作りが安全や安心などの消費者の関心事に重なっていることを説き、メーカーが持つ製造技術や良品を作り出す企業文化といった普段目に付きにくかった一面に触れてもらう企画だ。この「日本製企画コーナー」には20社が小間展開した。
恒例のコラボレーション企画は、サントリーと共同で「自家製フルーツブランデー」キャンペーンを発表し、果実酒を漬け込むフランス製密封瓶の拡販に挑んだ。さらに昨今、話題が高まってきたジャーサラダ対応のガラス瓶についても実演しながら紹介を行った。
通販商材に特化した「情報発信ステーション」も浸透してきた。既存の取引メーカーから好適商材を募る一方、新規メーカーによる新規商材を積極的に紹介した。
同社ブランド「ベストコ」の商標リニューアルを発表した。取引メーカーと共存しながらも、独自の商品を開発することで商品供給の在り方を探っていくためのブランド再構築である。
売り場ゴンドラのサイドネットを活用した企画も前回に引き続き特集。全取引メーカーを対象に集めた春・夏の季節商材や快適・便利グッズを、最適な展開売り場を示しつつ提案を行った。
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