オクムラ見本市 消費税対策万全へ 【リポート】
オクムラ(京都市)とヤマカ(神戸市)は2月13日と14日、京都市伏見区のパルスプラザ(京都総合見本市会館)で見本市「オクムラ・スプリングフェア2014」を開いた。
近畿をはじめ、北陸、東海、中国、四国などから多様な小売業が早朝からつめかけた。これに対して83社のメーカー出展し、新製品や各社の重点商品などを並べて出迎えた。
会場中央ではオクムラの昨年のヒット商品や販売上位の商品など集めた「情報発信コーナー」を特設した。得意先から根強い支持を得た商品などを現物で再確認してもらうことで来場の小売店の売り上げアップにつなげてもらという狙いだ。
今回の開催ポイントの1つは4月実施の消費税の増税をにらんだ対策。増税前の駆け込み需要には、万全の品切れ防止策で臨んでいることを強調していた。増税直後の反動による売り上げ不振対策として、専門店には販促企画を提案した。見本市の開催2日間限定の特価品も並んだ。
2つ目のポイントとして、新規開拓の小売店の業態ごとの好適商材の提案だ。知名度の高い新規メーカーの調理用刃物などは百貨店向けに紹介する一方、新規の専門店にはカラフルな雑貨などを追加提案した。
同社にとってもこれまで販売していなかった新規商材を増やしていくことで、同業他社との違いを強調していく好機でもある。
奥村好信社長の話
1月の販売実績は順調に伸ばした。売価面でもやや高額な商品の動きが活発化しており、業務用の鍋をはじめ、炊事関連品が好調だ。税率アップの駆け込み需要によるものだが、品質のいいものを長く使いたいというユーザーの考えが読み取れます。このほかの駆け込み需要には在庫の積み増しで備えている。
今年の課題は得意先の業態が多様化していることから各店ごとの好適商材を提案することが大事だと考えている。新規取引メーカーも増やしました。取引先の多様化はコストアップにも通じるが、新規商材を増やし、こつこつと積み重ねることで新たな当社の今後の方向性を理解してもらえるためにも必要なこと。強みをアピールしていきたい。
12月の決算では順調な結果となったが、財務体質にも気を配りながら、小売業得意先に貢献できる、頼られる問屋を引き続き目指していきます。
オクムラ http://www.okumurak.jp/
TEL 075-313-1550 FAX 075-313-1560
600-8882 京都市下京区西七条比輪田町3番地
資本金 1,200万円
従業員数 60名(パート含む)
■主要販売先
PLANT、タテヤマ、大丸ピーコック、 ユニ高島屋、大丸、ディオワールド、 ニッセン、京都生協、専門店、住設店など
■主要仕入先
タイガー魔法瓶・パール金属・ 岩谷産業・リンナイ・エレクター・ ピーコック魔法瓶工業・トヨトミ・ 北陸アルミニウム・積水樹脂・タニタ・日本アルミ・ アカオアルミ販売・セブジャパン・ リスなど
■主要取扱商品
アルミ製品、プラスチック製品、鉄製品、ステンレス製品、ガス器具 、電気小物製品、軽家具、住設製品、雑貨など