2016年06月10日
【インタビュー】菊池嘉聡・タイガー魔法瓶社長
新しい価値で提案――マーケットやターゲットごとにタイガー魔法瓶らしい機能を盛る。「食卓に、温もりの魔法を。」はそうした同社の方向性を表したもの。商談会会場で菊池嘉聡・社長に聞いた。
タイガー魔法瓶のマーケットは三角形のA点とB点の一定の幅を切り取った状態に例えられます。その部分を万遍なく埋めていきたい。限られたパーセントの市場のなかで、タイガー魔法瓶らしい特徴を出していきたい。
「食卓に感動を届ける」をテーマに、今後、市場にはどのような商品を提供していくか。
2014年に発売した「グランエックス(GRAND X)シリーズ」だけとらえると高級路線とも思えるが、これだけが私たちの目指すところではありません。かといって、単に安価な商品に専念するということはありません。
主力商品の一つの炊飯器はコメ文化、イコール日本の食文化を担っています。炊飯器と精米機を抱き合わせで売るという手法はすでに他社でもされてますが、カテゴリーを超えて商品を組み合わせて提案します。
「モノ売り」に対して、「コト売り」を対比すると、コト売り・ソリューション(問題)解決型の企業姿勢です。
創業から90余年、時代は変わっても食文化の移り変わりとともにありたい、価値を提供する企業、問題解決型の企業でありたい。
広い視野からアイデア、アドバイスなどに耳を傾けることが大事です。タイガー魔法瓶だけで考えたのでは井の中の蛙に陥るかもしれません。
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