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2024年02月13日

橋本・中山福社長「メーカーとの取り組み強化」


    橋本謹也・中山福社長

今回は、メーカー様95社、得意先の来場見込みも136社599名と、1年前に開催しました大阪での見本市と比べ来場企業数はほぼ同数ですが、来場人数は130名ほど上回ると報告を受けております。コロナ前までの水準までは完全に回復とはいきませんが、多くの来場者が見込まれることに、まずはひと安心しております。

足元の経済状況・マーケット状況はと言いますと、23年5月に3年間続いた新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類に位置付けられ、それに伴い人々の外出への抵抗感がなくなることで、国内旅行も徐々に長期化・遠距離化が進むなど、コロナ禍前の観光風景が戻ってきました。中国からの訪日観光客の回復は遅れたものの、その他地域からのインバウンド需要はコロナ禍前の水準を取り戻しました。

一方で、新型コロナウイルス感染症の終焉により経済活動の正常化が進んだものの、国際情勢は不安定な状況が続き、原材料価格の高止まり、商品価格の上昇、それに伴う物価上昇・景気悪化等々、やはり依然として先行きは不透明な状況が続いており、当社が属するマーケット環境・消費環境は厳しい状態だと言わざるを得ません。引き続き、生活防衛意識が高まり、一層の節約志向や選別消費の傾向が強まっており、個人消費を押し下げる構図が続くであろうと考えています。

そのような中、先週1月31日に当社は「2024年3月期第3四半期決算」の発表と同時に、「連結子会社の事業体制見直しに関するお知らせ」を発表しました。本日(2月6日)この朝礼の場にお集まり頂いているメーカー様に、事業体制見直しに関するお知らせについて、少し詳しく説明させて頂きます。

中山福という卸売会社の中に内包されていたベストコ社を、事業会社として分離独立・並立させることで、双方の事業が切磋琢磨しながら、独立会社とすることで、事業損益・キャッシュフローを明確にし、独立採算により収益向上を目指していく体制に移行することを決定した次第です。

事業体制の見直しは、当社が掲げる4つの経営戦略「物流体制の強化」「卸売事業の拡充」「ものづくり事業の強化」「EC事業の拡大」の推進を更に加速させるための基盤整備として実施するものです、という内容の公表をさせて頂きました。

本件については、発表翌日に全社員に向け、「従来と同様、仕入れメーカー様の商品も、自社ブランド商品も、それぞれの商品の強みを活かし、お客様に商品提案を行い、更なる販売強化を目指していくことが重要です。様々な商品群の中から、「どのような商品を重点的に販売していくかについては、これまで以上に中山福・仕入れメーカー様との間でしっかり連携し、お客様・メーカー様に対し寄り添った対応を進めて参ることが重要です」と徹底しています。

また、この発表に先立ち年明け年頭の挨拶では、「中山福の強みは、98年という長い歴史の中で築き上げてきた数多い商品群を取り扱っている商品提案力・商品提供力。また、マーケットや消費者ニーズに関する情報提供力。これが中山福の強みであり、この力を発揮していくことが求められている」と全社員に向けて徹底しました。

要するに、この厳しい環境下で中山福がやるべきことは、「本日ご出展頂いているメーカー様各社の新商品・魅力ある商品・重点販売商品をきちっと得意先バイヤーに提案をし、その商品を取り扱って頂き個人消費を喚起することに尽きる」と考えております。

社長に就任して1年半ですが、社長就任後すぐに開催された第139回中山福見本市でお話させて頂きました「メーカー様との取り組み強化を更に進め、卸売事業の存在意義を高めていく」という考えは全く変えておりません。このことをこの場でお伝えしておきたいと思います。

今回の見本市では前回から復活させた企画提案コーナーを、「戦略提案コーナー」として2階に配置し、2階にもきちっと来場者の動線を確保出来るレイアウトにしております。

この見本市がメーカー様各社の業績に寄与するよう取り組んで参りますので、本日より3日間どうぞよろしくお願い申し上げます。
(2024年2月6日~8日、大阪市内で開かれた同社見本市初日の朝礼での話)