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2013年10月08日

浅田新、特別清算へ

【東京商工リサーチの速報】 浅田新(株)(TSR企業コード:570002257、大東市新田旭町1、設立昭和27年9月、資本金4560万円、浅田光彦社長、従業員61名)と(株)アルツ(TSR企業コード:570914256、同所、設立昭和48年8月、資本金2560万円、甲山光彦社長、従業員11名)は9月26日、大阪地裁へ特別清算を申請した。申請代理人は野村剛司弁護士(なのはな法律事務所、大阪市北区西天満4−3−4、電話06−6311−7087)ほか2名。
負債は浅田新が約40億円、アルツが約15億円で2社合計約55億円が見込まれる。

浅田新は昭和3年3月創業で、家庭用品およびガーデニング用品の卸業者。主な取扱い家庭用品は浴室、洗面、台所、清掃、収納用品関連が中心で、ホームセンター、家電量販店などに販路を構築、ピーク時の平成9年8月期の年商は130億953万円を計上していた。

しかし、ここ数年はデフレ環境下にあって同業他社との競合激化、量販店サイドでのプライベートブランド商品扱いの拡大や、取引先からの単価値引き要請などもあり減収傾向をたどり、24年8月期の年商は約60億円にまで低下していた。この間、事業所の再編や人員削減などの経営合理化を実施していたものの、21年8月期以降、5期連続経常赤字を計上、資金繰りも悪化した。

このため、金融機関からの支援を取り付け金融円滑化法を活用して資金繰りの立て直しを図るとともに、一層の販管費削減などを実施し事業を継続してきたが、ここに来て先行きの資金繰りが破綻することが必至の状況であると見込まれたことから、今回の措置に至った。

アルツは浅田新の100%出資子会社。グループの仕入部門を担当し、ピーク時の平成9年8月期の年商は約110億6336万円を計上していた。しかし、浅田新と同様に先行きの資金繰りのめどが立たず、同様の措置となった。