主な小売業の2014年1月の売上高 リビングタイムス集計
【量販店(日本チェーンストア協会)】
日用雑貨品は、ペーパー類、トランクなどの旅行用カバン、男児玩具は好調だったが、文具、ゲーム機器は不調だった。
医薬・化粧品は、カウンセリング化粧品、マスク、風邪薬が好調のほか、液体洗濯洗剤、ボディケア、フェイスケアも好調だった。フェイスメイク、ヘアケア、カイロは不調だった。
家具・インテリアは、押入れ収納ケース、こたつ布団や冬物布団、冬物敷パッド、マットレス、インテリア小物が好調だったが、カーペットやカーテンなどがやや不調に終わった。
家電製品は、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、調理家電は好調だったが、テレビ、暖房器具、デジタルカメラなどは不調だった。
その他商品は、ペットフード等のペット用品、電動アシスト自転車、軽快車、スポーツウエア、スポーツシューズなどが好調だったが、生花、園芸用品は不調だった。
【百貨店】
調査対象の日本百貨店協会加盟の百貨店 85社 242店。2013年末からのプラス基調を継続し3か月連続のプラスとなった。2014年1月は、景況感の回復による消費マインドの改善や、消費税率引き上げを控えた駆け込み需要、更には冷え込みによる季節需要の高まりなどを背景に、売上動向は初売り以降月間を通じて好調に推移した。
福袋や冬のクリアランスセールだけでなく、高付加価値・本物志向の下でプロパー品(正価商材)もよく動いたことから、主力の衣料品(+0.5%)が堅調に推移したほか、ラグジュアリーブランド(身のまわり品:+6.1%)や、高級時計・宝飾品(美術・宝飾・貴金属:+22.6%)などの高額商材についても一段と高い伸びを見せた。ほとんどの商品分類で2013年12月の伸び率を上回るなど、年明けから好調なスタートを切ることができた。
地区別では、改装効果のある大都市(10 都市:+4.2%)に加え、関東地区が7か月ぶりにプラスするなど地方(10 都市以外:+0.4%)も2か月ぶりに前年実績をクリアしたこと、商品別でも2か月ぶりに主要5品目(衣料品、身のまわり品、雑貨、家庭用品、食料品)全てがプラスとなったこと、住宅市場の活況を受けて家具(+11.4%)が2か月連続で2けた増を記録したこと、などが注目される。
訪日外国人は、「春節」の前倒し(2013年2月10日 → 2014年1月31日)もあって、中華圏(中国、台湾、香港等)からの来店が牽引する形で、売上(+117.1%)・客数(+97.5%)共に倍増ペースを続けていることが報告されている。
【日本DIY協会】
ホームセンターの12月度売上高(全店)は、前年同月比2.3%増、既存店に限ると前年同月比0.6%減。商品分野別の売上高では、「サービス業務」14.2%増を筆頭に、「DIY素材・用品」などを含む7分野で増加となった。
前年同時期と比べて高温・少雪となったことから、暖房、除雪用品等の季節商品は動きが鈍かった。リフォーム等の一部高額商品分野で消費税率引上げ前の需要増の動きが見られた。
【日本通販協会】
正会員509社。同協会の理事社・監事社を中心とする会員企業計151社が対象。2013年12月度(2013年12月1日〜12月31日)の売上高。 2月14日にまとまった調査。151社の総売上高。
「衣料品」は前年同月比−3.4%、「家庭用品」は−2.0%、以下「雑貨」4.7%、「食料品」0.0%、「通信教育・サービス」−2.4%でした。「雑貨」は今年度最高の伸び率を記録し、「総売上高」「食料品」は回復基調が見られました。12月度の1社あたりの平均受注件数は、96,300件(回答122社)でした。