2015年12月27日
【決算】 象印マホービン 897億円(16.9%増)
象印マホービン(大阪市)の2015年11月期連結決算。炊飯ジャーやステンレス魔法瓶が国内外で好調なうえ、円安効果、訪日外国人による需要増といったプラス要素が重なったことなどから売上高は前年度に比べて16.9増え、897億円となった。
利益面でも海外での需要をはじめ、炊飯ジャーの国内での販売採算が改善したことが貢献した。
当期中の主な事業は――世界的な需要増にあるステンレスボトルはタイの関連会社での生産増強準備を進めている。
圧力IH炊飯ジャーや圧力IHなべは、販売店向け勉強会や店頭での実演販売を中心にキャンペーンを展開した。顧客の満足度アップにも力を入れた。
中国本土での新拠点として北京に続き、成都に営業所を開設。並行してブランド認知度のアップなども進めた。
東南アジアでの販売強化は、タイの販売子会社を拠点に販売チャネルや販売店の開拓を進めた。
当期中に発売した代表的な新製品は、部屋全体の空気を循環させながら衣類を乾燥させる衣類乾燥除湿機、余熱せずにオーブン料理が作れるマルチコンベクションオーブン、豆挽きからドリップまで自動のコーヒーメーカー、魔法瓶構造のステンレスタンブラーなどがある。
【今期】
新しい中期3カ年計画の初年度に当たることから引き続きブランドの向上を掲げた。優先課題として生産能力の増強、アジアなど海外営業体制の拡充などをあげている。