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2014年01月22日

西日本プラ製品工業協会 年始会に200人超

西日本プラスチック製品工業協会(林田光治会長)は1月17日、大阪市中央区のシティプラザ大阪で年始会を行い、関係者ら218人が参加した。林田会長は、「組合員企業の積極的な支援事業に取り組む」とあいさつした。

これより先、恒例の講演会では強気の経済見通しを示すアナリストを招き、4月の消費税率アップによる日本経済の失速回避や、加速し始めた米国経済などの好材料を紹介し、「今年は伸びしろが大きい年」と、組合員らを激励した。

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林田光治会長
アベノミクスによって日本の経済は上向き傾向にある。日銀が四半期ごとに発表している「地域経済報告」によると全国9地域すべてで景気「回復」と示している。大手企業の決算も最高益を予想。オリンピック・パラリンピック開催も希望材料の一つです。

ただ、プラスチック成形業界の経済環境は依然厳しく、アベノミクス効果を感じるには程遠い。円安の影響で1月、原料の値上げが実施され、電気料金の値上げも懸念されています。

不況脱出を飛行機の離陸に例えると、機種は上がったが、車輪は滑走路に着いたままの状態。中小企業というのはまさにこの車輪である。われわれが完全に浮上できるのは1年後ではないだろうか。

そうしたなか、自動車や電気、空調業界などは一部国内生産に戻す動きがあり、明るいニュースといえます。昨日(1月16日)、名古屋での催しに参加したが、自動車関連の関係者の顔色は良く、明るい表情がうかがえた。当協会は日用品や電気関連の組合員が多いことから厳しさは続くのではないか。

今年度、事業活動の指針に、「自社の強味をさらに強化し激変する世界に挑戦」と掲げている。経営の軸をしっかり持ちつつ、自社の核となる技術を磨いてほしい。

今年の主な事象では――中小企業を対象の「産業競争力強化法」が1月20日から施行され、この制度の有効な活用が必要です。消費税増税に向けては表示カルテル申請する予定です。3Dプリンターの普及にも気を配っていきます。成形工程のコストダウンにつながる冷却技術関連の情報提供もしっかりやります。当協会の存在価値を高めて組合員企業に貢献したい。