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2015年12月11日

京都・オクムラ社長インタビュー 「営業態勢を固める」

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奥村好信社長

東京支店が発足してから1年が経過。東京以西、名古屋や北陸、中四国など営業圏を広げているオクムラ(京都市)。2015年を振り返りながら、新年度16年の取り組みなどを奥村好信社長に聞いた。

――2015年の業績はどのように。
奥村
 12月期決算の売上高は56億~57億円のもようです。当初予想は50億円だったのですが、期中、東京支店の売上高を含めて、55億円に上方修正しました。
新規開拓が功を奏し、名古屋営業所がHC2社と新規に取引を始めました。雑貨系小売業も新規開拓が実りました。

訪日外国人の買い物需要も大きく貢献しており、ステンレスボトルや南部鉄器、包丁、爪切りなど、「定番品」が動きました。炊飯器・炊飯ジャーなどは落ち着いてきたが、ステンレスボトルなどはまだまだ見込めます。

営業面では地道な得意先訪問の徹底化に取り組みました。現状維持を戒めて適度な緊張感で臨むよう呼びかけてきました。
2カ月ごとに開催の支店・営業所の責任者会議や営業会議などの議事録回覧など、情報の共有化にも心がけました。

――東京支店が発足して1年が経ちました。
奥村
 第二創業の担い手として東京支店を位置付けており、2020年の東京オリンピック開催年をめどに、2倍程度に引き上げたい。当面、量販店やホームセンターの新規開拓を当面の目標にすえています。

専門店には当社の取り扱い商品を知ってもらうことが大事で、2月、京都開催の見本市終了後、東京支店内でも開きます。昨年末にも迎春フェアを開きました。

――2016年はどういう事業を。
奥村
 新年度は1月4日付で、京都支店を新設し、東京との2支店となり、名古屋と北陸の2営業所、これらを統括する営業本部による新体制で臨みます。営業実働部門をより機能的にしながら、効率的な経営資源の活用を目指します。

――具体的などのように進めていくのでしょう。
奥村
 事業の理念に、得意先のお役に立てる問屋を念頭に置いてます。営業担当者には地道で堅実な活動、商売の基本に今一度、立ち返ってもらいます。
専門店などの訪問では営業車に取り扱い商品を積み込み、現品による営業を進めていきます。

新規取引先の開拓も大事です。実店舗数は減っても増える機会が少ない今、現状維持では業績低下に陥ってしまう。
新たに開設した京都支店は雑貨系専門店や新業態小売店の掘り起こしを課題に挙げています。

――新年度の業績予想は。
奥村
 60億円超を予定しています。

日本の流通業界が海外市場をどう取り組んでいくのかといった課題が差し迫ってます。2016年は当社にとっても立ち居地を見極める年となりそうです。

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