奥村好信・オクムラ社長インタビュー
東京支店の貢献度高く 今期55億円へ上方修正
――東京支店の開設後、初めての見本市です。
奥村 旧「澤新」の営業を引き継いで、2014年12月、東京支店を開設して半年余りが経過しました。 オリンピック開催の2020年をめどに盤石な支店体制にもっていきたい。
地元密着のスーパーマーケットや専門店、ホームセンターなどが多く、豊かな市場性が魅力です。
――東京支店関連のお得意先の来場は。
奥村 東京都内や近郊の専門店のオーナーさんらが京都の見本市会場に来られる負担を考慮して、今回は8月下旬、都内北区で商談会を開催します。
――業績面について。
奥村 東京支店は7月の予算を達成し、順調なスタートを切ったといえます。
オクムラ本体の決算期は12月ですが、前半期の業績は110~117の伸びとなりました。旧体制ベースでは5%程度の伸び率なので、やはり東京支店の貢献度は高いといえます。
ヤマカ(神戸市)は6月が決算期で、17・7%増となりました。神戸や大阪で買い物をされた海外旅行客が立ち寄るホームセンターやスーパーの家庭用品の売れ行きが好調です。ヤマカでもステンレスボトルや包丁などが売れました。
――オクムラグループの今期売上高目標の50億円を軽く超えます。
奥村 売上高は55億円へと上方修正しました。
東京支店の売上高構成比に占める割合は10%です。ヤマカも2けた増の好成績です。住設部門も引き続き堅調です。加えて名古屋営業所なども業績アップに貢献してます。
――好調の半面、海外観光客の下火などへの備えは。
奥村 量販店やホームセンター、それから新規取引先の3つで足場を固めていきます。
新規得意先が求める商品企画にも応えていきます。シュウ酸アルミ鍋のシリーズ化なども、当社の商品企画担当者メーカーとの共同で商品化したものです。新規取引先の初期導入商材となりました。
――新規開拓は課題点も少なくありません。
奥村 新規開拓では商材も新規性のあるものが有利で、半面、在庫負担が大きく、両者のバランスを考慮しなければいけません。併せて、財務体質の強化にも取り組んでいます。
半面、コーヒー関連の増強はブームに乗れる時には乗っておこうという考えから新規メーカーの取引を始めました。
(2015年7月29日と30日、京都市内で開催した同社見本市の会場でインタビュー)
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