中山福 2016春季見本市
独自企画など前面に
中山福(大阪市・東京都中央区)主催の「第126回春季見本市」が2月9日から3日間、大阪市内のマイドームおおさかで開かれた。
昨年創業90周年を迎えたことから、「あたらしい視点 あたらしい発見」を見本市開催のテーマに掲げ、百周年企業を念頭に、新局面に向かう姿勢を前面に押し出した。出展は118社、うち新規に参加したのは16社だった。
2016年1月21日付で大阪と東京の2本社制を発足して直後の見本市開催となった。年2回の開催地はこれまで通り、春季が大阪、秋季が横浜に振り分けることが決まっている。
今回開催のキーワードとなったのが、女性・グローバル・ITだった。なかでも強くアピールしたのが女性の視点。3階会場正面にはマーケティング会社との共同企画やフライパンにスポットを当てた格付けイベントを紹介するなど、買う側・売る側を結び付けるアイデアを盛り込んだ。
新規取引メーカーは2階正面付近に配し、来場者にはなじみの薄い商材への関心を促した。天然成分の蚊取り線香、輸入食器洗い洗剤、枕など、これまで扱いの少なかった日用雑貨消耗系や健康関連品、インテリア、浴用関連品など、多岐にわたった。
前回に引き続き、強化した国産品コーナーは十数社で構成。包丁、まな板、塗り箸などの木工品をはじめ、フライパンなどの鉄・アルミ製品など、日本特有の文化・生活感を漂わせる普段使いの生活用品を集めた。海外旅行客のほか、もっとも力を入れている「越境EC」をにらんだ商材群だ。
専従担当者を増強するなど、力を入れているのが越境ECといわれている通販。海外市場に向け、中国語や英語表記によるサイトで、海外に居ながらメイド・イン・ジャパンの商品を手軽に手に入れることができる。海外に拠点を置かず、販売から決裁まで完結することができるので、リスクの低い海外ビジネスが展開できる。
女性視点の企画も
マーケティング企業(マザープラス)と共同で女性目線の企画提案にも力を入れている。20歳代~30歳代の女性・お母さんの声を反映した商品群を集中提案、ひいては自社ブランド「ベストコ」の商品開発・販売企画に反映させていく考えだ。
今回、棚割り提案や見せる陳列など販売戦術の一端を紹介した。売れ行きの良い実績のある70品目に「いいね!」のPOPを付けて集中特集した。また、取り組みの一端はNHKでも紹介される予定で、会期中、取材を受けた。
自社ブランド「ベストコ」は鍋など器物のほか、スポンジタワシや保存容器、まな板などキッチン小物を追加した。プラスチックなど、カラフルで軽やかな素材を生かしたデザイン、アイデアに富んだ商品などを多く出品した。
サントリーと共同で
サントリーとの共同企画ではガラス製密封瓶にブランデーと果物を入れて3日から1週間くらい漬けて味わう「フルーツブランデー」を特設コーナーで紹介した。さらに、漬けた果物を無駄にせず、上手に食べる専門レシピ本を紹介したり、フルーツブランデーが食事とも相性が良いことをあらためてアピールした。