タイガー魔法瓶 新製品発表会 3年ぶり
100周年記念モデルも
土鍋圧力IHジャー炊飯器
タイガー魔法瓶は2022年6月初め、東京と大阪の2会場で新製品発表会を開いた。3年ぶり、来年百周年を迎えるタイミングでの開催となり、落ち込んだ海外旅行客需要を独自色の強い新製品で掘り起こしていく。会場ではコロナ感染予防の観点から来場者の密状態に配慮。
真空断熱ボトルではワンプッシュ、スクリュータイプなど24点を2022年9月~11月にかけて発売する。新製品の中には日常、安心して使えるタイガー独自の衛生仕様(バイオガードプラス)とし、栓・フタ・本体の塗装の3つパーツの相乗効果で抗菌の力を訴えた。
炊飯器に「新旗艦」ジャー炊飯器では①土鍋圧力IHジャー炊飯器②圧力IHジャー炊飯器③IHジャー炊飯器の全17点を8月~9月にかけて発売する予定。
2022年7月21日発売の「土鍋圧力IHジャー炊飯器〈炊きたたて〉土鍋ご泡火炊きJPL‐S100」は来年創業百周年を迎えることから、技術の粋を集めた記念モデル、フラッグシップ製品と位置付けている。
主な特徴は――吹きこぼれを抑えるため、あえて選択肢から外してきた「火力の更なるアップ」を断行。温度・気圧の最適ポイントの状態を1・5倍長く維持させるというプログラムだ。じっくり炊き上げてコメのアルファ化を促し、ごはんの甘みを17%、程よい粘りを3%引き出す。
ミキサーは時短・健康の2つのニーズから根強い人気があることから、7月発売の「ミキサー〈TIGER6value+〉SKT-G100」など、3機種を投入する。上下に均⼀に食材を混ぜることのできる「トルネード⽔流」を発生させ、さらに容器の構造やチタン刃によって、ニンジンなどの硬い⾷材や葉物野菜を細かく砕き、滑らかな食感にする。
コロナ禍によって一時新製品の発表イベントは抑制されたが、この間、タイガーでは宇宙空間での長期保温カプセルや医療、真空断熱パネルなど、真空断熱技術と熱コントロール技術を前面に押し出す一方、衛生志向、SDGsといった社会情勢の変化に沿った新製品や新サービスを発表してきた。こだわりや技術力などで独自色のある製品化に力を注いできた。今年の話題の炭酸ボトルもその1つで、消費者に新たな価値を問う方向へと向かっている。