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2023年11月07日

香り楽しんで サイフォンコーヒー 【対談】

 

タイガー魔法瓶のサイフォンコーヒー抽出機
サイフォニスタとコーヒー抽出機商品開発担当者

タイガー魔法瓶はサイフォンコーヒーの自動抽出機「Siphonysta(サイフォニスタ)」を今年2月に発売。サイフォンコーヒーの専門家・中山吉伸氏をアンバサダーとして起用。このほど、同社企画担当の和泉修壮氏と対談し、サイフォンコーヒーの楽しみについて話した。
中山氏はサイフォンコーヒーの日本大会で優勝が3回、世界大会でも準優勝した人。以下、対談の要旨。

サイフォニストへと人生のかじを切ったきっかけについて、中山氏は、「人生観が変わるぐらいびっくり。サイフォンの見た目の美しさ、動きや演出、その格好良さというのもある」が、同時に「難しそう。どうやって淹れていいか。サイフォンコーヒーはそれも含めて魅惑の道具です」と話した。

一方、サイフォニスタを発案した同社の和泉さんは、「偶然入ったお店がスペシャルティコーヒーの専門店でハンドドリップのおいしさを知った。普段飲んでいるコーヒーとは全く違う味わいに驚いた。スペシャルティコーヒーをおいしく飲むためのマシンを作りたい」。さらに、「おいしく淹れるために、浸漬式のサイフォンを深掘りした新しいマシンを作りたい」。コーヒーを追求する先にサイフォン式があると結論付けた。

中山氏も、「スペシャルティコーヒーはどんな方法でも比較的高温で淹れることが多い。ポテンシャルが高い豆は、高温で淹れるとフレーバーが豊かで、品質の高い成分がちゃんと出てきます」と、サイフォンコーヒーとスペシャルティコーヒーの相性について触れた。

サイフォンコーヒーの仕組みは、アルコールランプの火で、湯が入ったフラスコを熱し、沸とうした湯が水蒸気になることによって、体積が膨れ上がり、中で空気が膨張力によって湯が下から上に移動して、コーヒー豆と混ざる。

火を止めると、フラスコが冷えて、今度は中の水蒸気が縮み、フラスコが真空状態なので、上にいたコーヒーがぐっと吸われて、あらかじめ設定したフィルターでろ過され下に落ちるのがコーヒー液だ。

高温かつ短時間で淹れるサイフォンコーヒーの特徴は、香り立ちが良くなり、すっきりとした味わい。「(サイフォンコーヒーは)コーヒーの香りを飲む」(中山氏)。

タイガー魔法瓶のサイフォニスタの開発担当者として、「サイフォンコーヒーをできるだけ簡単に淹れられるようにする。適切な攪拌(かくはん)だったり、一番良いタイミングで分離やろ過をさせたり、その制御がとても難しかった。一番は噴き上げさせるところ。密閉度やタイミングが難しくて」。

和泉氏は、「今までのコーヒーメーカーとは違う楽しみ方を提供したく、こだわったところです」。

中山吉伸氏 × タイガー魔法瓶 コーヒーメーカー 企画担当者の対談 動画

Siphonysta(サイフォニスタ)
ADS-A020
100Ⅴ 容量0・29Ⅼ、1225W
サイズ幅313×奥行き239×高さ366㎜
約5㎏
コード約1・4m
生産国は中国