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2026年05月29日

ナフサ「供給の偏在・目詰まりさせないために」武田家明・近畿経済産業局局長


武田家明・近畿経済産業局局長

政府は、原油は足りている、日本全体の需要を満たす量は足りていると繰り返し申し上げてきました。備蓄は放出すると同時に、代替調達は米国をはじめいろんな国からかき集めいています。値段は残念ながら高くなっているが、需要を満たす量は少なくとも年内は絶対大丈夫。年を越してもしばらく、かなり大丈夫と考えています。

ナフサについての心配を報道で目にされている。川上のメーカーの聞き取りをまとめると、国内の需要量の4割は国産のナフサで、原油が入ってくる限り供給されます。

残り6割は輸入ナフサで賄っていましたが、このうち中東部からのナフサがなくなった。中東以外の国からかき集めて、元の水準に迫るところまでに至っています。

輸入量は若干満たない部分はあるが、輸出していた国産ナフサは現在、ほとんどゼロに近いレベルで止めている。輸出しない分、国内でのナフサ需要は満たせていると十分認識をしています。

シンナーや塗料、塩ビ管などのメーカーに供給状況を伺うと、前年同月以上に満たしている。100%から110%、中には140%近い事例もある。量としては確保されている。

ただ、流通の過程で目詰まり、供給の偏在が起きている。今、これらを一個一個潰している。経済産業省の本省の災害対策室、普段空き部屋だが、ここに司令塔を置き本格的に取り組んでいる。同様に、近畿経済局にも設置している。

現実に、「供給されない」との声があれば、情報提供をいただき、聞き取りをさせていただく。取引先をたずねて、ここでも解消しなければさらに川上に上り、実態を問う。川をさかのぼり原因を特定して、どこで目詰まっているのかを特定していきます。一個一個、かなり手間をかけていきます。

需要家の皆さんの中には、「今不安だから普段の2割増しの発注を買い増ししておこう」といった行動が広がると、供給の偏在や流通の目詰まりが起きます。ぜひ、「前年同月、同量という形で」と、お願いしているところです。

この難局をともに乗り越えるため、問題点があれば経済産業局にお寄せいただければと思います。
(5月27日、大阪市内のホテルで開いた西日本プラスチック製品工業協会の総会で来賓としてあいさつ)