国産つまようじ 精度と量産 テレビ東京系番組
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国産・つまようじメーカー 広栄社(大阪府河内長野市)
「歯を守るつまようじ」として、先端が三角の国産のつまようじが紹介された。細いようじを1分間に4000回の高速回転で、角度30度に削るという高い精度を両立した株式会社広栄社(大阪府河内長野市)。番組の中で、稲葉修社長は、「ものづくりは日本でないとできないことを、つまようじで証明したい」と話した。
昭和40年から50年にかけて作られたつまようじの製造機のほとんどは今、中国に移転され、製造されている。同社がある河内長野市はもともとつまようじの産地であった。ピーク時で、9割強を生産してきた。
通常、日本で使われているつまようじの断面は丸い。稲葉社長が言う「一味違う」つまようじを国産品として製造販売しているのは現在、広栄社1社だけだそうである。
「歯と歯の間は三角形だから、その形につまようじの先端も合わせた」(稲葉社長)。番組に登場した歯科医師が説明する。「断面が丸型のつまようじは歯の一点に接触するが、付着した汚れは点では取り除くのは難しい」と。
「三角形のつまようじは面で歯に当たることで、歯茎にフィットする。歯茎をマッサージすることで、強力な汚れを取る」三角のつまようじの商品名は「歯間ようじ(ドクターピック)」。材料は北海道のシラカバだ。製造機が紹介された。
細く、短いつまようじの先端部分を30度の角度に1分間4000回転の4つの歯で正確に削る。日産40万本の生産能力だ。「精度の高さと大量生産が両立」。この製造機は龍谷大学と3年越し共同開発した。「三角のつまようじで歯を守ってほしい」と言う稲葉社長は71歳。大きく丈夫そうな歯並びがアップで映された。
【テレビ東京系列番組「ワールドビジネスサテライト(WBS)」の技ありニッポンの底力、第393回「歯を守るつまようじ」、2月3日午後11時放映】
同社内に併設されている「つまようじ資料室」は大阪府が推進している「OSAKAミュージアム」に登録。無料公開している。
大阪ミュージアムは、『「明るく」「楽しく」「わくわく」するまち・大阪』を実現するため、まち全体を「ミュージアム」に見立て、魅力的な地域資源を発掘・再発見し、磨き・際立たせ、結びつけることにより、大阪のまちの魅力を内外に発信している。