社長インタビュー 鴻池良一・スケーター社長
キャラクターに追い風
今年、会社創立65周年、現本社へ移転25周年を併せて記念することから内見会会場を変更しました。
今回、新モデル点数200点超、SKUでは1000点で、出品規模は過去最高となりました。
「アナと雪の女王」が貢献したこから2015年2月期業績は過去最高となりましたが、例年並みの姿勢態勢では前年度業績をしのぐことはできないという不安感もあり、危機意識をもって臨みました。
◎
今年度は商品開発のさらなる強化・版権の取得強化・営業戦略の積極展開でとしました。
商品開発では、強いところをさらに強くし、ランチ商材や行楽関連用品、ステンレスボトルなど器物関連をてこ入れしました。
落ち込んでいる商品は何か、復活可能な商材はどれかなど点検。ステンレスボトルやランチ商材、マグカップなどをリニューアルしました。
強味を発揮できる子ども用やレディース向けアイテムのほか、ベビー関連やメンズ関連用品も掘り起こしています。
「ハローキティ」や「マイメロディ」「ミッキーマウス」などは、キャラクター自体を際立たせるダイカット表現を投入しました。
版権取得では現在、30社のキャラクターを100点~150点程度保有しています。当社の看板キャラクターに力を集中することで売り場での存在力をアピールしていきます。
販売戦略では価格を選択肢とせずに、手堅く売り上げを積み上げていく考えです。キャラクターのブランド価値、その延長線上に当社の企業ブランドの形成と重ね合わせる。
看板キャラクターだけを集合させて売り場の一角を構成する企画提案もしていきます。
◎
攻めの姿勢は割高な投資を伴うなどのリスクも想定しなければいけません。
市場や流通など、取り巻く環境を見ると、大きく変化しています。書籍販売、家電量販店、食品、服飾関連など、これまで異業種とされてきた業界への働きかけ、提案も大事です。
海外市場も6年~7年を経て、やっと単年度黒字を見るに至ってきました。
◎
子どもを対象としてきたキャラクター商品が今日では大人にも愛されているように、「キャラクターの時代がやってきた」と肌で感じています。
全国各地の「ご当地キャラ」が盛んなように、日本人はキャラクターの好きな国民です。台湾や韓国など、東南アジアでもキャラクターは好まれます。
厳しく区分してきた欧州でも徐々に事情が変わってきました。
当社にとって今年は勝負をかける年、真価が問われる1年です。キャラクタービジネスは不安定産業という「定説」を払拭しながら、安定成長する企業を目指していきます。
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