2019年02月22日
奥村陽・オクムラ社長「稼げる在庫管理へ」
奥村陽・オクムラ社長
今年初め、京都支店で事務の電子化が稼働しました。これに続いてほかの営業所へも広げていきます。メーカーとの事務作業のスピード化と時間短縮の効果を図りたい。
重点課題はほかに、商品1点ごとの流れをきっちりつかんでいきます。貢献度の高い商品は把握しやすいが、動きが止まっている商品を知るのは難しかしい。今の時代、売上を細かく積み上げていくことが大事です。「不良在庫」をなくしながら、商品の回転率を高めていく。売上の安定化、適正利益を確保していくための在庫へと仕組みを切り替えなければいけません。メーカーの協力がなければ確実なものに成し得ません。
2018年夏の見本市でオリジナル調理器具「京都活具」を発売しました。立ち上がりが良く、「上代以上で売りたい」という販売店の声に背中を押されて、今回見本市では鉄製20㌢フライパンやふきんなどを追加しました。地域密着の専門店などでじっくり売っていただきたい。
会場の一角では荒物系を強く意識した演出をしました。特に、京都支店管轄の関西で得意先の掘り起こしに荒物系商材を提案していきます。
新規取引先の開拓は社是でもあり、根気良く続けていきます。難しい時期であっても業績を下げずに、乗り切っていくには労力を惜しまず、粘りや工夫が必要です。行動に移してこそしっかりした足場が築けるものと考えています。
前期(2018年1月期~12月期)業績は前年並みでした。今期、オクムラ単体の売上高目標は50億円、5%程度の成長を目標にしてます。
(インタビューは2019年2月19日と20日、京都市内で開かれた「オクムラ 2019 スプリングフェア」の会場)