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2013年10月28日

断捨離では片付けられない…新刊『ディズニー流片づけ』

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ディズニーの片づけには、10の効果がある。(1)考える力が養われる(2)自主性が育つ(3)創造力が豊かになる(4)コニュニケーション能力がアップする(5)他人の意見を素直に聞けるようになる(6)チームワークが向上する(7)モノが長持ちするようになる(8)心に余裕が生まれる(9)仕事が楽しくなる(10)生きる力が湧いてくる。ディズニーマインドを理解し、メソッドを実践することで人が育ち、業績が上がるという展開だ。定価1300円+税、224ページ、四六判。

【新刊『ディズニー流の「片づけ」で、人が育ち、業績も上がる!】
ステージ1
「掃除・片づけ」を思考する。見た目の「きれい」だけが片づけではない。何を目指して片づけるのか。ディズニーの片づけは、「人」と「人の気持ち」が相手である。仕事の効率化を最優先したいなら、参考にすべき「片づけ」は他にある。最大化すべきは「ハピネス」。自分の立ち位置をはっきりさせる。ディズニーの片づけが役立つ職種とは。「片づけ」はコミュニケーションツールである。「断捨離」には限界がある。掃除・片づけとは、仕事と同一線上で行われるものである。目的が明確になると「掃除・片づけ」は楽しくなる。

ステージ2
マニュアルに縛られない。マニュアルを絶対視しないと自発的な思考が養われる。「片づけのための片づけ」はしない。お客様の視点でチェックする。ディズニー流の掃除・片づけで働きがいがアップする。アルバイトや新人の意見に耳を傾ける。全員参加で片づけると美観は維持される。ディズニーの片づけ・掃除は笑顔をつくる。片づけもテーマとストーリー性が大事。片づけはESを生み、ESによって一層きれいになる。

ステージ3
「片づけ」と「きれい」を定義する。ディズニーの基準は「毎日が初演」。散らかる前に片づける、汚れる前に掃除する。掃除しやすく、片づけやすい環境をつくる。ディズニーパークに掃除の絶対原則は通用しない。不要なものを放置しない。バックステージもオンステージと同等に片づける。
テーマ性を維持する。トイレを疎かにすれば客足は遠のく。「ユーティリティー清掃」で徹底的にきれいにする。互いに気づかい、協力し合う。現場をモニタリングし、評価を伝える。職場環境の良し悪しは?引き継ぎ?で決まる。お客様に「最善」を尽くす。ハピネスの追求と遊び心が奇跡を起こす。

ステージ4 カストーディアルメソッドをフル活用する15のヒント
最初から片づけの効果が上がりやすいレイアウトを考える。リーダーが全体を見通せる広さを保つ。安全を確保する。全員が納得できる配置にする。効率を追求するべきところ、してはいけないところを見極める。汚れやすいところ、汚れにくいところを把握する。最小限のマニュアルをつくり、美観を定義する。毎日、全員参加で片づける。業者任せにしない。トイレには完璧な掃除用具を揃える。上司は自ら率先して片づけ、成果を確認する。片づけは楽しくクリエイティブな作業。体罰でも精神修養でもない。お店やオフィスの入口は「プレショー」である。オフィスやデスクに「遊び」の要素を入れる。小さなディズニーパークをつくる。

【著者】 安孫子 薫(あびこ・かおる)氏 1951年山形県生まれ。チャックスファミリー代表取締役。1982年、オリエンタルランドに入社。東京ディズニーランドにて、カストーディアル業務を担当。カストーディアルマネージャー、ゼネラルサービス部長、カストーディアル部長、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの運営部長などを歴任。2007年春から1年間、キッザニア東京の副総支配人として、運営全般の基盤整備と従業員指導を行う。その後、チャックスファミリーを設立。