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2021年04月05日

中村雅昭・アピデ代表取締役社長 【インタビュー】


中村雅昭・アピデ代表取締役社長

 

企画情報卸への業態転換
2021年3月1日付、代表取締役専務からアピデ代表取締役社長に就任。同族経営企業の利点として、結束・スピード決裁・事業の継続性などのほか、100年企業を掲げる一方、卸売業の新形態「企画情報卸」を進めるという。

 

コロナ禍の2020年4月~6月、実店舗の販路が影響を受けましたが、4月以降、通販を中心に巻き返しました。足元の状況ではギフトも好転の兆しを示しており堅調です。結婚引き出物需要はもともと構成比率の低いのが幸いして影響は少なかった。

社長就任と同時に、成果ありきへの変化、新しいことへの挑戦を掲げました。今進めている仕事の手順や効率など広範囲に見直し、成果を上げていこうという意識の改革です。

デジタルツールを積極的に活用していく半面、そこで得た時間は前向きの営業活動に活用する。デジタル機器の導入が目的ではありません。

企画情報卸という業態を進めていきます。現状のアピデは企画卸であり、商品を企画し、カタログ発行や販売促進を立案し、お得意先に提案させていただいてます。

「情報卸」という付加価値機能によって、独自の価値を作り、提供できる企業への転換です。

アピデは自己資本比率が高く、当面、この体制でも維持できます。2020年75周年を迎え、さらに100年企業を実現化していくには今以上の企業体質が求められます。業態転換は必須であり、新たな礎を築く一人として、私の夢として取り組んでいきます。

就労年齢が65歳へと引き上げられる流れの中で、今30歳の人が65歳定年まで35年があり、この間、どのように仕事や人生を紡いでいくか、重要な課題です。

企業には地域社会への貢献や応分の納税義務遂行のほか、全従業員の幸せの実現実行をしなければなりません。

他社で勤務の後、24歳で当社に入社。そうした経験から、新入社員には自己研鑽によって「勉強好き」を薦めていいます。流通業でのビジネスツールとしては商工会議所の検定試験「販売士」、語学では英語や中国語、簿記などを推奨しています。

今年の重点取り組みとして全国のお得意先へ繁盛サポートに徹し、仕事の進め方では戦略的なデジタル活用を進めていきます。オリジナル商品の開発、販売の仕方から取引先への提案の在り方など再構築していきます。
(2021年4月2日、同社本社でインタビュー)