魔法瓶工業組合 72回通常総会
全国魔法瓶工業組合(片岡有二理事長)は2025年5月29日、大阪市内のホテルモントレ大阪で第72回通常総会を開催した。
事業報告と業界の概要
2024年の日本経済は、インバウンド需要の増加や実質賃金の回復に伴う個人消費の持ち直しを背景として、緩やかな回復傾向が見られた。しかし、不安定な国際情勢の影響や為替変動、持続的な原材料・エネルギー価格の上昇に加えて、物流費の上昇もあり、取り巻く環境は厳しい状況が続いている。
このような情勢の中、ステンレス製まほうびんはインバウンド需要の大きな回復はないものの、夏場の猛暑の影響を受けて需要期には増加したが、全体としては大きく回復することは出来なかった。
出荷主体の国内は数量が前年比1%増、金額は6%増となった。
輸出は回復して数量が56%増、金額が42%増となったが、総出荷量は2%増の1590万本、金額は7%増の318億円という結果となった。
一方、ガラス製まほうびんは出荷数量の約7割を占める輸出については、数量が前年比7%減、金額が7%減、国内は数量が7%減、金額は3%減となり、総出荷数量は7%減の95万本、金額は5%減の18億円という結果となった。
今後は、国内外の市場環境が改善することを期待しつつ、新製品の積極的な導入など時代の変化に対応しながらお客様の信頼を守り、更なる品質の向上を果たし、安全で安心な商品を提供する。
【2025年度の事業計画】
①統計資料の収集及びその提供
②経産省等の国や地方公共団体、その他関連機関からの通達の連絡
③SV・エコマーク活用の啓蒙による業界活性化への支援
④国、地方公共団体、消費者及び各種団体より寄せられた課題の迅速且つ公平な処置並びに対策
⑤まほうびんの安全性の確保に関する指導、SVマークの周知徹底
⑥全国魔法瓶工業組合のホームページの改訂
⑦組合員相互の連絡、親睦並びに融和を推進するための事業。
⑧その他組合員の公正な利益を代表する事業
【議案】
第1号議案=2024年度事業報告及び収支決算
第2号議案=2025年度事業計画、賦課金とその徴収方法及び予算案