創刊から51年続く日用品・生活雑貨専門の業界紙です。話題商品・業界最新情報をいち早くお届けします。

生活雑貨の業界紙:リビングタイムス
トップ > 組合・団体活動 > 「ロボット」西プラ講演会 ユーチューブで
2021年01月26日

「ロボット」西プラ講演会 ユーチューブで

西日本プラスチック製品工業協会(下俊男会長)はコロナ禍で中止になった講演会をユーチューブで放映している。期間は2021年1月18日~2月1日12:00。放映時間は1時間30分。

テーマ「ロボットが切り開く未来と課題」。講師の室山哲也氏は日本科学技術ジャーナリスト会議副会長で、元NHK解説主幹、大正大学客員教授。

同協会では現在、省力化や省人化に貢献するIoTの普及支援などを積極的に進めている。

 

【講演要旨】
最先端のロボットであっても、人間社会の善悪を見分ける知能(AI)はない。ただ、犯罪予測システムは米国の警察では、凶悪犯罪の多発から警察官が足りず、AI活用によって、そこでの検挙率は50%上がり、犯罪発生率は20%下がるという効果が出している。

名古屋のタクシー会社がどこに行けばお客を拾えるのかに活用し業績を上げている。コロナ感染の拡大の予測などにもシステムは使えそうである。

小説を書くAIはFS作家だった星新一賞に選考された。ロボットが描いた絵画が米国で売れたなど、創造の域にまで広がり深まっている。

ロボットの発達によって創造的な職業にも広がっていることからベーシックインカムの議論さえされている。

人間はロボットとどう共存していくことが大事で、講師の室山氏は人間の能力を遥かに超えるスーパーロボットの対極として、「弱いロボット」や「物忘れしやすいロボット」に関心を持っている。

手を貸してあげたくなるような頼りなげな動きのロボットとは人間と一緒に何かを解決する。ロボットへの見方や接し方、考え方を少しずつ変えていく。

幸せな人間社会とはどういうものなのか。どう裏打ちしていくかが大事である。