2020年03月12日
北日本物産、自己破産申請へ
北日本物産(新潟県燕市燕市物流センター2-30、代表金子繁雄氏、従業員42人)が2020年3月10日付、「事業を停止し、新潟地裁三条支部へ自己破産を申請する」旨の張り紙を掲示した。
これは帝国データバンクの3月10日付、「倒産・動向速報記事」によるもので、負債は2019年9月末時点で約18億3000万円。19年3月期は34億3900万円で、4900万円の最終赤字を計上。
主力得意先だった全通(東京都江東区)が2018年9月に東京地裁に自己破産を申請。多額の不良債権が発生した。事業承継のための別会社設立の計画も破談。3月10日の決済が不調に終わったことから今回の事態となった。
カタログチョイス事業を主力に、物販部門として食品ギフト(売上比率約40%)をはじめ、家電、寝具・衣料品、洋食器、日用雑貨などを販売。営業拠点を東京や名古屋、大阪、福岡に設けていた。
カタログチョイスは大手同業との競合激化に加えて、仏事の簡素化などで売上が伸び悩み、インターネット通販業者や量販店向けに新規営業も不振だった。