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2019年06月12日

菊池嘉聡・タイガー魔法瓶社長 インタビュー


菊池嘉聡社長

 

琴線に触れるもの作り
「補修用性能部品の10年保有」に踏み切りました。
より長く心地よく使っていただき、お客様の満足度をより高めるため、2019年5月30日からタイガー製品全品の部品の保有期間を10年間に延長しました。

 

このサービス事業には事前の社内整備が必要でしたしコスト増も伴います。お客様の不便の解消、長く使っていただくこと、満足度を高めてもらうこと、タイガー魔法瓶への信頼が高まることなど、次ぎの購買につなげてもらうという好循環になることを願っています。

 

小売店店頭で他社製品との競争環境では自社製品の特徴を意図通りに伝えるのは大変難しく、類似に陥りやすい。そういった中で、「タイガー魔法瓶ならではのもの作り」を念頭にお客様の琴線に触れるような発想が大切です。

 

そうした視点で企画開発した新製品の投入をしていきます。新製品のミキサーは実際に聞こえる運転音の大きさ「実感音」を約45%抑えています。早朝や夜遅い時でも台所やテーブルでの団らんに提供できます。

 

炊飯器開発の原点はごはんのおいしさです。ユーザー想定をシニア世帯としたなら日常生活と息子や娘たちの家族の来訪、来客時などそれぞれのシーンを満たせる「ごはんのおいしさ」を追求していきます。

 

2018年、JAXAの宇宙事業に貢献できたことが話題になりました。魔法瓶構造を生かした事業はこのほかでも取り組んでいます。形のないものに挑戦していくという企業姿勢が社員のモチベーションを引き上げています。

 

数年後に控えている100周年に際し当社に求められているもの、期待は何か、存在理由はどこかなど、自問自答をしています。
(2019年6月6日、大阪市内で開かれた2019年新製品商談会でインタビュー)