創刊から51年続く日用品・生活雑貨専門の業界紙です。話題商品・業界最新情報をいち早くお届けします。

生活雑貨の業界紙:リビングタイムス
トップ > インタビュー > 橋本謹也・中山福社長 「仕入先との連携強化」
2024年07月17日

橋本謹也・中山福社長 「仕入先との連携強化」


  橋本謹也社長

強み活かす商品戦略も
見本市という当社にとっても、またご出展頂いているメーカー様各社にとっても、大きな意味を持つイベントであることに、私を含め中山福社員全員、本日より3日間、気を引き締めて取り組んで参ります。

今回は、出展メーカー様107社、得意先の来場見込みが162社694名と、ご出展頂くメーカー様も100社を超えることが出来感謝申し上げます。

1年前に開催しました横浜での見本市と比べ来場企業数はほぼ同数ですが、来場人数は100名ほど上回ると報告を受けております。コロナ前までの水準までほぼ回復し、多くの来場者が見込まれる状況で見本市初日を迎えられることに、ひと安心しております。

足元の経済状況・マーケット状況はと言いますと、新型コロナウイルス感染症が終焉を迎え、経済活動が正常化に向けた動きが進んだ一方、不安定な国際情勢のもと、エネルギー価格及び資源価格の高止まりや円安基調の継続による物価上昇、消費者の節約志向の高まり等により、経済環境、業界動向、当社を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続くと予想しております。

2024年5月24日に新中期経営計画「NFG2026」を発表し、その中で卸売事業においては、「卸売事業としての『強み』の再構築」ということを中期方針に掲げ、重点実施事項として、

・「商品戦略の再構築」→仕入先様各社の商品、当社ものづくり事業の商品、各々の強みや魅力を活かした商品戦略を立案・実施していく。

・「仕入先様との商品施策を推進」→仕入先様との連携 強化、全拠点における商品品揃え・価格・重点販売等の最適な商品施策を推進していく
この二つを重点的に推進していくことを発表しております。

これまで以上に中山福・仕入れメーカー様との間でしっかり連携し、お客様・メーカー様に対し寄り添った対応を進めて参ることが重要でると考えています。

それを実現するための組織改正と人事異動を、この4月~6月にかけ実施しました。今一度新体制のメンバーを紹介いておきたいと思います。

中山福自体の商品施策の再構築と、ここにいらっしゃる仕入れ先様・メーカー様との商品施策をより強力によりスピディーに推進することを狙いに、商品本部を設置し、「商品・物流本部」とし中山福の卸売事業としての強みを再構築します。

「商品・物流本部」のトップに佐々本剛広を取締役商品・物流本部長として登用し、「営業本部長」に執行役員の森誠を、そして当社最大の基幹支店である関東支店の支店長に執行役員の岡本敏を、東関東支店長には執行役員の小北哲也を、名古屋支店長に阪上純次、札幌支店長に安原洋一郎を配置する人事異動を実施しました。

加えて、ものづくり事業も大きな営業戦略と位置づけていることから、その役割を担う商品開発部の部長に執行役員の中西大輔を引き続き当たらせます。万全の態勢でこの見本市に臨むと同時に、今後のメーカー様との取引を牽引していく次第です。

社長に就任して3年目に入りましたが、社長就任後すぐに開催された第139回中山福見本市でお話させて頂きました「メーカー様との取り組み強化を更に進め、卸売事業の存在意義を高めていく」という体制を、より一層スピード感を持って推進していきたいと考えています。
(見本市開催の初日、出展メーカーらが出席の朝礼でのあいさつから)