2019年05月23日
市川典男・象印マホービン社長 インタビュー
市川典男・象印マホービン社長
「象印らしさ」を添えて
変化の激しい今、当社にはスピード感が非常に大事だと考えています。
2018年、100周年を迎えて、新たな象印マホービンの在り方を探っています。その折、使った企業メッセージ「ずっと もっと象印らしく」を引き続き継承し、全社的にこれに沿った取り組みをしています。
新しい事業領域にも踏み込んでいくには、価値観や行動も変えていかなければいけません。同時に、変えてはいけないことも認識しておかなければいけない。それらが合わさって101年目からの「象印らしさ」へと集約されていきます。
「らしさ」とは何か――「象印食堂」の開業もその1つです。外食産業は確かに畑違いですが、お客さまにはそこにも「らしさ」を感じていただいているようです。
「おいしいごはん、温かい食事の提供」が当社のイメージと重なる。食生活の提案、日常の暮らしの彩り、豊かさ、利便性を考える何かがある。
今は世の中に存在しないけど、視野を広げていくことで当社の課題が見えてくる。
既定路線の中に止まっていては市場は縮小するばかりです。国の内外とも、取り巻く環境が変化するスピードは速く、総論的な未来像を描くだけでは現実は乗り切れないでしょう。
事前の備えが大事で、問題が発生してからその策を練るのでは遅い。こうした考えで臨んでいるところです。
(2019年5月22日開かれた「秋の新製品企画商談会」会場でインタビュー)