【インタビュー】スケーター、鴻池良一会長&鴻池総一郎社長
鴻池良一会長 「経営の安定化へ戦略発想で」
8月開催の新製品内見会は、年末から翌年の初夏までのシーズンを想定した新商品の紹介を目的としています。この会場で頂いた取引先からの評価をもとに商品を選定し、さらに作り込んでいきます。
今、販路はギフト、物産、ネット、家電、本、家具、服飾雑貨、ドラッグストアなどの業態へ広がりはじめています。商品面ではベビー用品やシニア向けの用品の充実化にも取り組んでいます。当社はキャラクター商材や弁当箱に強いメーカーですが、生活用品の総合メーカーへの「切り替え」も強力に進めているところです。
今後、商品を提供するわれわれにも「買い場の発想」がますます大事だと考えています。買う人の便利や潤う気持ち、気分に沿うことが大事です。
取引先との在り方も商品の受注・発注という一面的な関係に止まらず、経営トップやその一端を担う方幹部の方たちに届く提案など、重層的で広がりのある商談を進めているところです。
流通業界の変化が激しく、その流れに即応でき得る企業の体力や体質の改善を急ぐ一方で、経営の安定化に向かいます。そういった意味で4月、トップ人事の交代は激流を乗り切り、確固なものとするためのものでした。
鴻池総一郎社長 「取り組みを前面に」
販売店や問屋へは戦略的な取り組みについて提案させていただくよう私が先頭に立ち、進めているところです。
「商品の注文を取る」という考えに固執するのでなく、「取引先企業とともに成長していく」という考え、経営トップとしての姿勢をお伝えしていきます。
ギフトをはじめ、多岐にわたる販路開拓に力を入れてます。スケーターの商品を扱っていただくことで、相手先企業の繁栄にどうつなげていくのかをきちんとお伝えしていきたい。
すでに取引いただいている取引先には、売りこなせていなかった商品の有無や掘り起こしなども進めています。
(インタビューはいずれも2017年8月23日、大阪市内で開いたスケーター主催の「第35回新製品内見会」の会場で)