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2022年01月19日

池永鉄工&梅花女子大学で 鉄玉マカロン


マカロン?  鉄玉?
池永鉄工(大阪市)は梅花女子大学と共同で鉄分補給の鉄玉「TetsutaMacaron(テツタマカロン)」を発売した。鉄瓶や鉄鍋による鉄分補給を若い女性らの感覚を盛り込み、鉄玉の形をハート形、洋菓子や化粧品を連想するパッケージデザインに仕上げた。「これまでの商材とは多少違った感触もあり、評判をいただいている。今後の販売にも自信が付く」と池永一雄社長の話。


この産学連携の事業は知的創造・交流の場を運営している一般社団法人ナレッジキャピタルが仲介したもので、「池永鉄工の新商品の提案に心理学を学ぶ学生が挑戦。鉄という重厚な素材に女子大学生ならではの感性を溶かし込んだ、異質な組み合わせ」と、異分野コラボレーションの意義を話している。

両者の出会いは2020年9月、ナレッジキャピタルで行われたかき氷製造機の事業化の際、メニュー開発した梅花女子大学とかき氷機の製造を担当した池永鉄工という関係から始まった。

鉄玉の共同開発に当たって、池永社長は次のように話している。
「鉄玉商材は当社ではすでに違う発想、デザインで商品化し、販売しています。新たな価値を創出する『知的創造・交流の場』を運営しているナレッジキャピタルや梅花女子大学、特に女子学生さんらのアイデアを是非とも商品化させたいという思いがありました。鉄分補給、洋菓子マカロンの形状、これまでに見られなかった新パッケージといった独自性が前面に押し出されていました。人の移動やコミュニケーションがとりにくいコロナ禍での制限もありました。製造面で苦慮したのは洋菓子のマカロンと鉄素材とのイメージを重ね合わせることでした。試作段階ではなかなか『マカロン』に近づけられず、ひたすら製造現場で職人たちとの試行錯誤を重ねることに注力しました。学生の皆さんの豊かな感性に共感でき、最終的には責任を果たせたと受け止めています」


【TetsutaMacaron(テツタマカロン)】
使い方は湯を沸かす際、鉄玉を入れる。沸騰し、10分~15分煮沸した後、取り出すだけで鉄分を吸収できる。鍋ややかんに入れて湯を沸かすと、適量の鉄分が湯に溶け込んで体内に吸収する。漬物の色付けや黒豆の艶出しにも使える。

IH対応の鍋などにも使えるが、電気ポットや電気炊飯器など電気製品には使えない。

鉄製なのでさびた場合、スポンジや研磨剤入りスポンジ、金属たわしなどで磨く。

サイズ:縦45×50×14㎜
重さ:200g

製造元
池永鉄工
大阪市東成区東今里3の18の26
06‐6981‐0141