2019春アピデメッセ、競争力あるオリジナルそろう
サポートとオリジナルの二枚看板
アピデ(大阪市)は「2019春夏アピデメッセ」を2019年1月16日~18日の3日間、大阪市内中央区本町橋2のマイドームおおさかで開いた。
シーズンごとに鮮度の高い商材を発表する一方で、専門店へのリアルな支援策を継続的に提案し、集客と購買を結び付けているのが最近のアピデメッセの特色だ。今回はオリジナル商材を多く投入し、専門店や通販に呼び掛けた。
新規出展メーカーは10社。リビング分野では健康関連品、雑貨などのメーカーが参加した。来場者はメーカーの説明と商品を直接体験する姿が見られた。
リビング部門では、ビタクラフトとの共同企画として、軽量タイプ(アルミ・ダイキャスト製)両手鍋21cm・片手鍋17cm・フライパン26cmの6点構成を発売する。ステンレス製よりも軽い特性を前面に押し出すため、白・淡いピンク・グリーン系でデザイン。
使い回しの良い無水調理はIH熱源でもOK。汚れやこげ付きにくい、耐食性を高めるため内外面にセラミックコーティングした。売価1万円以内に抑えた。
ビタクラフトのアルミシリーズは、競争力のある商品開発を進めているアピデからの働きかけで実現したもの。
入り口正面に実演コーナーを設けて調理を実演しながら来場者の関心を集めた。
数多いアルミ製フッ素樹脂コーティングのフライパン市場の中で、国産品をうたったアピデ・オリジナル「Sai(彩)」6点構成。食材の「こびり付き」防止性能は自社比で3倍アップ。
底面には加熱性能に優れた磁性ステンレスを採用。
フライパンは20cm~30cm、玉子焼き器も発売。
滑り・熱伝導・遠赤効果の性能で実績のある「翡翠(ヒスイ)」シリーズでは玉子焼き器が追加された。
ギフト部門では主力のカタログ3冊を刷新した。『ベストセレクション』「出産祝いのお返しギフト』『景品・記念品』は春シーズンのギフト需要に備える。
食品ギフトのオリジナルでは今治タオルで3シリーズ、モロゾフの焼き菓子、AGFコーヒーセットなどが新たに加わった。
セミナーは「商品もサービスも売れる」チラシの作り方ノウハウの伝授。A4サイズ1枚で効く、実践型セミナーは途中で休憩を入れて2時間半。気合の入った内容で2日間で60人が聴講した。
メーカーと懇親会
アピデは見本市開催中の17日、出展のメーカー40人と懇親会を開いた。
中村健輔社長は「卸売業としてマーケットに近い利点を生かし、商品開発力や販売店サポートの技術などをさらに磨きたいと考えています。今年は改元をはじめ、スポーツイベント、消費税増税などを控えているが、緩やかな成長が期待できます。亥年生まれの1人としてスピードと粘りでメーカーの皆さんと共にがんばっていきたい」とあいさつした。
中村雅昭専務は、「ビタクラフトとの共同開発で商品化したように今後もメーカーと連携プレーを進めていきます。協力をお願いします」と話した。
秋冬メッセは6月5日~7日、開く予定。