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2015年06月07日

菊池嘉聡・タイガー魔法瓶社長 【インタビュー】

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これからのモノ作りとは
 一昨年迎えた創立90周年。これを境に、タイガー魔法瓶らしさを強く求めたモノ作り・提案を進めている。6月4日、開いた同社商談会の大阪会場で菊池嘉聡社長に聞きました。

 メーカーとして大事なのは「作り」です。
 タイガー魔法瓶の商品は売り場では他社のものと一緒に並んでいますが、自社のロゴマークを外したとすると、果たしてどのくらい独自性が主張できているのか、まだまだ課題が残ります。
 もっと受け入れてもらえる商品や企画、提案をしていきたいと考えています。そのためにも全社的に、進化することを求められています。

 一昨年、創立90周年を迎えたのを契機に、企業理念を今一度見直し、「食卓に、温もりの魔法を。」としました。どう具現化するかを全社的な課題としています。
 お客さまの暮らし方に共感してもらえる提案ができていて、それをちゃんとお届けする。認められなければ価値とはいえません。価値を作り出すメーカーとして、本質に迫る独創や誠実の備わった商品の提供を目指しています。

 取り巻く環境は変化の連続で、常に緊張感を強いられています。気の緩みが商品やサービスに影響を及ぼすでしょう。中国をはじめ、東南アジアや欧米からの観光客の需要が好調ですが、これに甘んじない。来年や再来年を念頭に、「温もり」の提供に取り組まなければいけません。

 安易な安定は望めないが、そうした仕組みをどう構築していくか、新しい商品の企画、暮らしに沿う提案ができるようにとがんばっています。私たちの求める方向はここにあります。

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