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2020年05月20日

中山福 2020年3月期決算

売上高466億円
中山福の2020年3月期連結業績は売上高は消費税率引き上げ後、消費マインドの低下と新型コロナウィルスの感染の影響を受け、利益面では、業務効率の見直しで人件費・運賃などの経費削減と、インターネット通信販売事業の業績悪化に歯止めがかかったことで営業利益48百万円、経常利益4億72百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は2億20百万円となった。

主な販売先のスーパーマーケットやホームセンター等は、業種業態の垣根を越えた販売競争が激化する等、依然として厳しい状況が続いた。

収益の確保が難しいなか、人件費・物流コストの上昇や消費税率引き上げ後の消費マインドの低下に加え、年度末には新型コロナウイルス感染症拡大懸念による販売先の慎重な対応を受けるなど、厳しい事業運営を余儀なくされた。

こうした中、収益性の高い商品の販売強化に力を注いだ。

連結売上高は466億57百万円(前年同期比3.8%減)。収益性の高い商品の販売強化したことから、粗利率は改善しているものの、「家庭用品卸売事業」の売上高が減少、「その他」インターネット通信販売事業の業績悪化で、営業利益48百万円(前年同期比66.0%減)、経常利益4億72百万円(前年同期比44.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2億20百万円(前年同期比50.6%減)となった。

「キッチン用品」は、フライパン、鍋ギフトセット、調理小物等を中心に168億53百万円(前年同期比0.0%増)。

「ダイニング用品」は、ステンレスボトル、卓上保温容器、ランチボックス等を中心に115億19百万円(前年同期比9.4%減)。

「サニタリー用品」は、清掃用具、浴室小物、スペアテープ等を中心に71億16百万円(前年同期比0.1%増)。

「収納用品」は、プラスチック引き出しケース、キッチンアクセサリー、寝具小物等を中心に34億7百万円(前年同期比17.2%減)となった。

「プラケース・園芸用品」は、コンテナ収納、園芸用品を中心に13億41百万円(前年同期比14.1%減)となった。

「インテリア関連商品」は、時計、照明等を中心に7億31百万円(前年同期比5.6%減)となった。

「シーズン用品その他」は、乾電池、ウォータージャグ、台所クリーナー等を中心に56億87百万円(前年同期比6.0%増)となった。

【セグメント】
① 家庭用品卸売事業
「シーズン用品その他」、「サニタリー用品」、「キッチン用品」の販売は前年同期を上回ったものの、「ダイニング用品」、「収納用品」の販売は前年同期を下回った。

売上高は「北海道・東北」29億4百万円(前年同期比4.4%減)、「関東」200億95百万円(前年同期比3.9%減)、「中部」35億52百万円(前年同期比2.8%減)、「近畿」94億16百万円(前年同期比2.4%減)、「中四国・九州」68億85百万円(前年同期比0.4%減)となり、家庭用品卸売事業の売上高は428億55百万円(前年同期比3.0%減)となった。

セグメント利益(営業利益)は「北海道・東北」91百万円(前年同期比58.3%増)、「関東」9億21百万円(前年同期比4.6%減)、「中部」1億30百万円(前年同期比3.9%減)、「近畿」3億29百万円(前年同期比7.4%減)、「中四国・九州」2億41百万円(前年同期比13.7%減)となり、家庭用品卸売事業のセグメント利益(営業利益)は17億13百万円(前年同期比4.5%減)となった。

② プラスチック日用品製造事業
当事業では、「収納用品」の販売は前年同期を上回ったものの、「プラケース・園芸用品」、「シーズン用品その他」の販売は前年同期を下回った。
売上高は20億80百万円(前年同期比19.6%減)、セグメント利益(営業利益)は92百万円(前年同期比26.4%減)。

③ その他
輸出等の経営成績は、前年同期を上回ったものの、インテリア関連商品事業、インターネット通信販売事業の経営成績は前年同期を下回った。

売上高は19億5百万円(前年同期比5.4%増)、セグメント利益(営業利益)は10百万円(前年同期比86.1%減)となった。