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2018年03月28日

ラオックス、シャディを子会社化

 

ラオックスは2018年3月26日、シャディ(東京都港区)を子会社化した。

ラオックスでは「日本の生活雑貨品を活用し、新たな顧客層の開拓やこれまで以上の商品提案力の強化が可能となると考えている」と説明し、中期経営計画について、「これまでの物販(モノ消費)をさらに強化するとともに、体験消費(コト消費)ニーズへの対応により、『モノ』+『コト』の両輪による事業モデルを展開」としている。

シャディの連結売上高は2017年706億円、2016年682億円、2015年12月574億円。

同社はこれまで05年、UCC上島珈琲の傘下に、12年ニッセンHDの子会社に、セブン&アイHDのグループ会社に譲渡されてきた経緯がある。

今回の子会社化は、シャディの親会社・ニッセンホールディングスが株式会社ロコンドとの間で、シャディの全株の譲渡契約を締結したもの。

シャディの全株は、L Capital TOKYO株式会社(ロコンドとラオックスとの共同出資会社)が保有する完全子会社となり、ラオックスの企業集団の子会社という位置付け。

ラオックス
総合免税店多店舗展開。訪日観光客が増える中、異業種からの新規参入や新旧小売店の免税ビスネスによる競合は激化していることから、店舗の集客力を高めていく考え。

一方で、店舗による「待ちのビジネス」 から、多様なチャネルやネットワークを展開し、国内外で「日本の良質な商品」を売る「攻めのビジネス」 へと向かう。エンターテインメントなど、国境を越えた総合事業を計画している。連結売上高は642億円(2017年12月期)。

ラオックスの親会社は中国・南京市にある蘇寧易購集団股份有限公司。2017年 「フォーチュン・グローバル500(Fortune Global 500)」企業に選定。