2020年11月27日
カインズ 次世代大型新物流センター三重と埼玉で2023年稼働へ
三重県内に2023年秋稼働予定の新物流センター完成予想図
カインズ（埼玉県本庄市）は2023年～24年にかけ稼働予定で三重県と埼玉県に物流拠点を新設する。
同社ではより保管・出荷能力の高い物流センターの開設を検討してきたが、２つの新拠点によって、環境や敷地面積などの点から物流網に最適な場所を確保することになる。今後の同社の「物流センターの基本モデル」となり、次世代大型物流センターという位置付け。
将来的にはサプライチェーン全体で情報・機能をつないだ標準化に取り組んでいく。
カインズの店舗は225店舗（2020年11月現在）で、物流センターは国内11カ所で稼働している。SPA（製造小売業）を導入し、世界中の素材調達から生産管理、販売を行っている。ＩＴを活用した情報の一元化、ジャストインタイムの商品供給にも対応できる体制を構築している。
三重県の施設は「西のマザーセンター」としてＴＣ（Transfer Center、商品の在庫を持たず、納入された商品を仕分けて配送する）と、ＤＣ（Distribution Center、在庫を保管し、受注に応じて出荷する）は主に海外商品を取り扱う。
一方、埼玉県の施設は「首都圏センター」としてＴＣ機能を持ち、管轄エリア内の店舗の売れ筋商品の在庫をする。
２つの新施設に備えて、SCM物流情報システムを刷新し、入荷品の荷下ろしや運搬、商品の小分けなどの業務にロボット、 自動運転マテハンを導入し、24時間稼働の物流管理システムとする。
【三重県内開設 新物流センター】
約2万5000坪、2023年秋、稼働予定（上の画像は完成予定図）
【埼玉県内開設 新物流センター】
約1万8000坪、2024年中稼働予定
