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2018年07月21日

【インタビュー】奥村陽・オクムラ社長


奥村陽・オクムラ社長

 

オリジナル商品と業務改善
2017年8月、オクムラ(京都市)の社長に就任してから1年を経た。新規開拓を社是に掲げたいくらい得意先開拓に力を入れている。奥村陽(あきら)社長の考えは、「1件1社の取引が大事」とし、これをオクムラ流という。取り巻く環境などについて聞いた。

――得意先の来場状況について。
奥村
 もともと、全方位的な営業姿勢で、引き合いがあれば拒まずという考えですから、多様な小売店との取引ができています。常に、「信頼され、必要とされる問屋」を念頭に置いています。

得意先ごとの要望に沿う結果、新規メーカーと新規商品は増えていくので、営業担当者には新しい商品への知識吸収は必須課題です。見本市会場は得意先との商談を進めながら、情報収集に励んでもらうよう指示しています。

――いよいよ自社オリジナルが商品化されました。
奥村
 独自の新規商品の「京都活具」とは、「オクムラならこう作る」という調理道具用品です。家庭の料理を大事にする人たちに使って欲しい道具を商品化しました。7月末から、発売します。

品質や信頼性、見栄えのほか、手ごろな価格も大切としました。販売は専門店を念頭に置いたますが、この価格帯ならセルフサービス店でも販売できると思います。

――今期前期(2018年1月~6月)の業績は。
奥村
 オクムラ単体の売上高は21億円。目標額は50億円超を掲げており、後期は多少金額の張る季節商品などが貢献すると考えています。
5月~6月の量販店不振の影響を受けました。当社は販路が多様なので大きな打撃には至らなかった。それよりも営業担当者の目標額は未達成が目立ち、これが懸念材料のひとつです。

引き続き、社内体制の整備を進め、システム開発に取り組んでいます。好不況に関わらず企業には足元をかっちり固める業務改善が大事。粗利の源泉でもあります。こうした認識を全社的に浸透させていくことで利益流失を防げて、恒常的に維持できれば企業としての体質が改善方向に向かいます。不良・不動の商品の発見し、健全な利益を確保できる、巡航速度に回転率に戻し、粗利を生み出していくでしょう。

――本支店間の業務改善では。
奥村
 もともと導入していたテレビ会議を4月~5月にかけて、「常時稼働」に切り替えました。新商品の紹介、販売やサービス提供の成功体験を本支店間で共有化していくためです。

――後期は見通しは。
奥村
 東京支店は2020年開催のオリンピックの開催地にあります。「京都活具」の拡販の旗振り役となるよう期待しています。このシリーズは日本製品への信頼性、機能・性能、感性などを正面から語れる商品です。QRコードも店頭での販促材料に活用してもらえます。

名古屋営業所の管内では小売店の廃業が目立ちますが、当面の営業課題でもあります。京都支店は従業員の世代交代の時期にあり、円滑に継承ができるように進めていきたい。

営業の新規開拓は京都支店にとどまらず、全店の常時課題としています。
(インタビューは2018年7月、京都市内で開かれた見本市会場で聞いた)