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2016年03月01日

石川宣博・中山福社長、開会式で

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女性・グローバル・IT
 見本市の初日、取引メーカー代表者らを交え恒例のテープカットを挙行した。石川宣博社長は開催テーマや、同社の方向性をうかがわせる重点施策などに触れながらあいさつをした。
(以下、要旨)

 昨年、創業90周年を迎え、百周年に向け新しい芽を植えようといくつかの事業に取り組みました。1月、東京本社を立ち上げ、組織中枢の営業・商品・企画の3本部を東京本社に移した。2月、ホームページを刷新しました。

 今回、見本市の開催テーマは「あたらしい視点、あたらしい発見」としました。内需が頭打ち状態にあるなか、1年後には消費税率の改定が予定されるなど、「向かい風」が待っている。こうした時こそ、新しい取り組みが求められます。

「ピンチはチャンス」とも言われます。ピンチとは危機であり、ギリシア語が語源でもあるクライシス(危機)とは決断・決定という意味もある。今こそ、決断の良否が問われているのだと痛感しています。新しい視点によって新しい価値を見出し、戦略を立てるための端緒になればということから今回の見本市テーマとしました。

 当社が着目している1つはグローバルな視点です。国内市場の縮小に代わって、アジア各国へのビジネス展開が有望視され、インターネットを積極的に活用するIT(情報技術)社会が挙げられます。これによって商売の広がりや奥行きなど、可能性を探っていきます。

 日本製品を今回も特集したのは、良質な日本製品に再び関心を高めている消費傾向を念頭に置いたものです。

 女性の視点は古くて新しいテーマですが、その中身は変化してきました。専業主婦を対象に、ないものを満たしていくという購買行動が一変し、女性たちは社会進出を果たし、経済・精神の両面で自立したうえ、多様な価値観を持ち合わせている。そうした彼女たちの視点で動きを読み解いていくことが大事です。

 ここにもIT化が浸透しており、その活用が彼女たちの生活を一変させています。

 こうした事象を受けて当社ではマーケティング会社・マザープラスとタイアップしました。今回見本市では棚割り提案にまで踏み込んだ内容を紹介していきます。

 フライパンに関する企画イベント「F-1グランプリ」を実施。関連メーカーの協力を得て、使い勝手やデザインに対する好感度などを評価してもらった。格付けなどはベストな結果ではないにしろ、一部の女性たちがフライパンをどういった視点で評価しているかをうかがい知ることができます。

 会期中、共同作業のもようをNHKが取材するので、後日番組を見ていただき、今後のヒントにしてもらえれば何よりです。