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2015年08月01日

中山福 2015秋季見本市 食品売り場へ集中提案

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 中山福(大阪市)主催の「第125回秋季見本市」が7月7日~9日、横浜市内のパシフィコ横浜で開かれた。

 ホームセンターへは強みを生かして秋冬の好適商材を提案した。新たにスーパーマーケットの食品売り場での接点を探る新規提案にも力を注いだ。

 今回テーマに掲げたのは「価値再発見」。自分流のライフスタイルやこだわりを持つ消費傾向が強まっていることから、ホームパーティーなど、「時間を楽しむ」ための用品や秋の行楽、冬の鍋物などの関連用品を棚割り提案した。

 一方、海外観光客の増加と日本文化への関心が高まっていることから、日本を見つめ直す機会として「価値」志向に寄り添った提案も紹介した。国産品や「日本企画」などを随所でアピール。自社ブランド「ベストコ」も例年通りリニューアル提案を行った。

 出展メーカーは105社、うち新規出展は6社だった。

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 食品の販売が主体のスーパーマーケットへ販路開拓を進めていることから、肉魚野菜などの献立に必要な調理用品を集めて特集。便利でアイデアに富んだ商品を紹介することで新規導入のきっかけを作っていく考えだ。食品売り場をイメージさせる印象的な演出で関係者にクロスマーチャンダイジングの重要性を訴えた。

 先行事例として、サントリーやカゴメの2社との共同企画を前面に押し出した。サントリーとは「フルーツブランデー企画」を前回見本市で紹介したのに続き、今回は秋冬向けの「ホットフルーツブランデー」を核としてガラス製密封ビンの併用販売を推進した。

 カゴメとは「デコ鍋企画」を立ち上げ、なべ用スープと卓上鍋、さらに食材をかわいく演出する調理小物との組み合わせ販売などを実演や棚割り提案などでアピールした。

 自社オリジナルブランドの「ベストコ」は消費者への訴えを念頭にじっくり、しっかり取り組む考えだ。安全基準などを満たすと同時に、デザイン面の統一感など、ブランドとしての完成度を高めながら、全社的にブランディング活動を進めていく。

 社員の名札などにもベストコのロゴマークを印刷するなど、独自の商標育成にかける姿勢を示した。

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・石川宣博・中山福社長インタビュー https://livingtimes.co.jp/?p=6110