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2016年08月01日

【インタビュー】 石川宣博・中山福社長 「逆風こそ勝利へのチャンス」

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  石川宣博・中山福社長

 大阪と東京の2本社制へ移行後、首都圏で初の見本市を開催。今回も徹底した女性目線の企画提案などを前面に押し出しており、この秋季見本市でも他社との違いをうかがわせる目立った演出が見られた。石川宣博社長に当面の動きについて聞いた。

 ――見本市テーマを「ニーズに寄り添う」としたのは。
 石川
 消費者のニーズを「まとまり」としてとらえるのでなく、人それぞれによって違うものとみなし、そこに寄り添う形で商品提案していくという考えから採用しました。
 メーカーやベンダーの発想にとらわれず、働く女性や主婦から見て役に立つもの、必要とする商品を提供していきたい。女性たちで経営する企画会社と共同で、徹底した女性目線の企画提案を行いました。

 今回出展のメーカー123社に商品を募ったところ1400点もの応募があり、育児や介護、食の安全など、女性にとって関心の高い6つのテーマに基づき、約500点を選び編集しました。

 来場のバイヤーから、少なくとも1回は女性たちのフィルターを通していることに対しても高い評価をいただいております。

 ――試食・試飲・体験コーナーなども目立ちました。
 石川
 来場者には試食などを通じて商品への関心を高めてもらいたい。メーカーの協力で著名な料理家らに鍋やフライパン、密封びんを使った本格的な調理や健康レシピの提案をしてもらいました。

 ――自社ブランド商品の「ベストコ」も人垣を築いていました。
 石川
 今、消費性向が振るわない要因は様々で先行きの不安もある。「多少高額でも長く使える商品を使いたい」といったニーズにはぜひ、ベストコブランドで応えていきたいと考えています。

 特にベストコブランドのフライパン4種には1年から2年の品質保証を付けて販売します。

 新製法で生まれた「割れにくいお皿」シリーズは、陶器の質感と重量を持ち、同時にプラスチックの強度も兼ね備えた次世代の商品です。ホルムアルデヒドを含まない、食器洗い乾燥機に対応、汚れが落ちやすいなどのメリットもあります。

 インテリア雑貨をプロデュースする子会社「インターフォルム」と共同開発したステンレスボトル、スープジャーなどはデザイン性が非常に高く、特に女性バイヤーから高い評価をいただいております。 

 ――6月28日付、人事異動・組織変更がありました。
 石川
 新しいビジネスチャンスに備えるため、海外事業を進めていきます。新設の開発本部は事業開発と海外事業の2部で構成しました。見本市には中国や台湾、ベトナムなどから10社37名が商談のため来場しました。

 社長直轄の品質管理部も新設し、商品開発の部門には組み込まず、独立性を保ちつつ機能をさせていきます。

 9月1日付発足の沖縄営業所は物流機能を併設します。沖縄の成長余力は全国レベルで見ても高く、出生率や人口増加、沖縄インバウンド(訪日外国人)需要など、上位にあります。小売業は地元企業のほか、大手流通業やチェーンストアなどが出店しており、日用雑貨ベンダーもすでに進出していますが、当社の強味を活かして戦います。

 ――今期、売上高予想は500億円超を見込んでいます。
 石川
 ビジネスを風や潮流などを巧みに操るヨットレースに例えると、順風時では差は付けにくいが、逆風時には差が出るという。取り巻く経営環境は逆風状態ですが、そこにこそチャンスがあるのでないかと考えています。

(2016年7月5日~7日、横浜市内のパシフィコ横浜で開催の「第127回秋季見本市」会場で)