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2016年08月01日

中山福 2016秋季見本市報告

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「ニーズに寄り添う」
 中山福は7月5日~7日、横浜市内のパシフィコ横浜で、「第127回秋季見本市」を開いた。開催テーマを「ニーズに寄り添う Along with Your Needs」として、消費者ニーズにきめ細かく寄り添った企画提案を中心に発表。機能性やデザイン性に特化したオリジナル商品が多数登場した。出展メーカーは過去最多の123社となった。

 働く女性や主婦らに向けた「必要な用品」「役立つ道具」などを商品化、企画提案していくことは同社の重要な商品政策のひとつとされており、会場中心部では「育児」「介護」「食の安全」など、女性が関心を持つ6つのテーマに基づき、企画会社と連携しつつ、女性だけで選定した企画コーナーを立ち上げて見せた。

 一方、秋冬の需要対策では時勢に則した企画棚割りコーナーを大々的に立ち上げた。従来型の定番商品主体の企画から高機能・高付加価値商品を中心に選定する単品訴求と、使用シーンの提案に注力した企画となった。

 商品や企画への関心を高めてもらうため、実演や試食・試飲などの特設コーナーにも力を入れた。

 初日限定のイベントとして、東京・恵比寿の「日本料理・賛否両論」の店主・笠原将弘さんがフライパンと鍋を使った調理・試食会を行い、健康レシピなどの著者で国際中医薬膳師でもある井澤由美子さんは密封びんと乳酸菌を活用した醗酵キャベツなどの試食を勧めた。

 食品メーカーのカゴメとのコラボレーションコーナーでは中山福オリジナルブランドのホーロー加工のスキレットを使って魚介や野菜とトマトソースで簡単に作れるメニューを実演をまじえアピールした。

 「ホームセンターや専門店への導入はもちろん、GMSや食品スーパーの鮮魚売り場でのクロスMDを実現することが最大のねらい」と、カゴメ担当者の話。

 このほかの特設コーナーではコーヒー用品メーカーと大手浄水器メーカーをコラボさせ、おいしいコーヒーを淹れて試飲提供できるカフェカウンターを設置した。

 プロが使う業務用洗剤を家庭用に商品化したシリーズの実演や来場者が気軽に体験できるマッサージ機各種の体感ブースなども設置して需要期への備えを積極的に呼び掛けた。