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2021年04月19日

第136回 中山福見本市~2021春夏~





コロナ禍での開催
中山福主催の「第136回 中山福見本市~2021春夏~」が2021年4月6日~8日、大阪市内のマイドームおおさかで開かれた。

コロナ禍の影響で開催日程が2カ月延びたうえ、開催1週間前から大阪での感染が急速に拡大し、緊張感が漂う中での開幕となった。メーカー出展数は2020年10月開催の横浜会場とほぼ同数の70余社となった。

感染症対策のため、会場構成は密状態を排除すべく、通路や出展小間の間隔を十分に確保。メーカー小間には大型の隔壁や吊り下げ型の飛まつ対策ボードを設けるなど、前回の感染予防への「ノウハウ」が活かされた。

そうした中、独自ブランド「ベストコ」の充実強化が目を引いた。コロナ禍での在宅勤務、テレビ会議、オンライン授業など、働き方や学業のスタイルの変化が家庭内で使う道具・用品の売れ行きを後押し。生活スタイルの変化に沿った家事関連グッズ、収納用品やキッチン用品などが紹介された。

特に収納用品では積み重ね機能とシンプルなデザイン、適度なインテリア性などが評価されている。新色・流行色などを追わず、各機能とその使いやすさ、耐久性など「用に適う堅実性」への関心が高まっている。

キッチン用品ではハンドル着脱式の鍋・フライパンの多点セットを拡充、新色シリーズなど、品ぞろえを補強して拡販に臨んだ。

初日の朝礼も簡略に
例年なら出展メーカー関係者らも集まる初日の朝礼は密を避けるため、石川宣博社長が館内放送を通じてあいさつした。

「会場構成は密にならないようメーカーの出展についても調整させていただき、71社の参加を得ました。得意先の来場は予測がつきにくく、地方都市にある得意先は出張や商談が制限されている企業もあり、来場者が減少するのは止むを得ない状況です。そうした中、特に商品の動向や商況に強い関心をもった方たちがご来場されるため、その期待に応えていかなければなりません」