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2018年07月21日

オクムラ・ヤマカ 合同見本市2018

300年の老舗がイメージする鍋などオリジナル生活道具
オクムラ(京都市)とヤマカ(神戸市)の「94回 オクムラオータムフェア 2018」は2018年7月18日〜19日、京都市内の京都パルスプラザで開かれた。

生活様式・販売形態・国際情勢の3つの変化を受けて、消費者ニーズに沿った企画・情報・新商品開発を提案。ここ数年、「信頼され、必要とされる問屋」を強調している。

出展社は103社で、うち新規メーカーは5社だった。秋冬の新商材が集中展示される見本市は得意先だけでなく、同社営業担当者にとっても商材研究の場として大事。接客するかたわら、自らも新商品や周辺情報の収集をしていた。

会場中央は秋・冬に向けた季節商品や新規取引メーカーの重点販売商品、オクムラ推奨の商品などが集中されている空間。特定分野での強みより、取引希望の小売店ごとの要望に沿う姿勢を固めており、全方位的、偏りの少ない商材提供が同社の強みだ。

初日、出展メーカー担当者を交えた朝礼で、奥村陽社長は今取り組んでいる課題や事業について触れながら、「見本市開催の2日間、当社で扱う商品が一堂に会する。来場の得意先同様、われわれにとっても勉強の場、関連情報を含めて、今一度、しっかり勉強してもらうチャンス。当社の営業担当者はそうした姿勢で臨んでいます。メーカー関係者には支援、協力をお願いします」と、あいさつした。

 

今回の目玉企画の一つは、台所用品シリーズ「京都活具」の発表。京都を発祥の地として、創業300年の金物問屋としての新たな事業だ。

鉄製のフライパン、アルミ製の鍋など13点で構成。飾り気がなく簡素だが、生活の基本道具としての機能や性能を満たし、値頃感で提供。贈答や海外旅行客のお土産需要なども想定しているが、商品企画の立ち上げから進行まで担当してきた奥村陽社長は、「専門店でちゃんと売れる生活用品」という位置付けを強調していく。