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2019年08月06日

鴻池良一・スケーター会長 「オリジナル商品・定番商品も大事」


  鴻池良一・スケーター会長

 

主力とするランチ商材だけに固執していては業績が停滞してしまいます。ランチ商材・弁当箱を扱う販売店舗数が全国的に減っています。人口構成比は子どもが減っている半面、シニア世代がかなりの比重を占めるようになってきたため、当社の商品政策にも影響を及ぼしてきました。

 

当社の強みの1つはキャラクター商材です。製造形態がアウトソーシング型メーカーであるのも有利です。商品の施策面で柔軟性やフットワークが発揮できます。商材めでも素材でも制限が少ない。その分、企業力や総合力発揮が問われる立ち居地にあります。

今年2019年はキャラクターの当たり年です。すでに映画の上映が始まったもの、年末や来春に上映が予定や映画化が決まったものなど続いています。

新分野を増やしているところです。今回、ペット用品の強化もその流れに沿うものです。商品企画では小型犬を好む高齢者夫婦らを対象にしました。

一方、消耗商材としている絆創膏テープや綿棒などはドラッグストアへの販売が増えてきたからです。

商品説明が必要な商品が増えてきたことからインスタ映えやフラッシュ動画など、ネットを活用した画像訴求なども工夫しています。

地方では人口減少の影響を受けて小売り店舗が減っており、地域の持ち味を生かした、時代の変化に合わせた業態開発が足踏みし、事業が途切れてしまう傾向が続いてきました。転廃業を補う形で出店があっても東京資本に偏っているのがこれまでの現状でした。

最近、事業を継いだ若手経営陣の中にはさまざに工夫される事例も見られ、その可能性に期待を寄せ、見守っています。取り扱う商品も家庭用品に止まらず、当地の特産品や食品なでにも広げて業績の回復を図ろうとしています。

スケーターのオリジナル商品戦略は、ランチ商材のほか、行楽用品、器物、ベビー用品など。保存関連品、食器、キッチン調理用品など一時期足踏み状態だったものも含めて掘り起こしをしています。夏秋向け商品をユニークで、オリジナル性に富んだ機能や性能に優れた商品をしました。

売上の安定化には「定番商品を扱っている販売店で売れる商品の提供」に尽きます。定番商品を安定的に販売する小売店としっかり結び付いておくことは当社の体質改善にもつながります。

本や雑誌などにバッグや文具、台所用品などの付録を付けた売り方が一定の市場を築きました。こうした出版社も大切な供給先です。採算面では厳しいが、今後の普及には当社の営業力が問われるでしょう。在庫負担のリスクも念頭に置かねばいけません。
(2019年7月31日~8月2日、大阪市内で開かれた「スケーター第37回新製品内見会」の会場でインタビュー)