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2017年11月29日

糸藤夏樹・梶原産業社長 「段取り八分の精神で」

2017年11月、東京と大阪の2会場で開かれた電響社グループ主催の「2018ニューライフ商談会」。同年5月、糸藤夏樹・梶原産業社長にとって就任後、初めての商談会だった。糸藤社長に最近の取り組みについて大阪会場内で聞いた。

――社長就任から半年を経ました。
糸藤
 とりたてて新しい事案を掲げるまでもありませんが、社員には目標を達成するには基本的なことを日常の業務の中で、きっちりやりこなしていくことが大事だといい続けてきました。基礎・基本を怠っては大きな建物も盤石とは言えません。
追加の新たな課題を誰に託そうかという思案はしております。

――最近の小売店の動向は。
糸藤
 取り巻く環境は厳しく、売り上げは欲しいのですが、欲しいがための無理をしてはいけないと考えています。無理は仕入れメーカーや小売店にも負担を強いる結果を招きかねない。安定成長が大事です。

それよりも小売店、メーカー、当社の3者がともに消費者が欲しいと思える商品の発見・発掘に力を注いでいきたい。

取引先メーカーは品質、機能、性能面で「いいもの」を作ってます。商品やメーカーの意図をいかに咀嚼(そしゃく)していくかがわれわれに問われています。メーカーの姿勢に応えていくために小売店と一緒になって知恵を出さなければいけません。

――そのためには。
糸藤
 特効薬はありません。先日、「創注」という言葉を教わりました。注文とは小売店から商品を発注されることですが、創注を自分なり解釈すると、これまでの手順で「注文をもらう」というより、消費者の需要を喚起する商品や売り方・提案・アイデアを小売店と一緒に考え合った結果として注文を頂くことを指すのだと。しっかり心に留めておくことが大事です。

――就任後、初の商談会をどのような考えで臨まれた。
糸藤
 見本市会場では網羅した商品を視たり、手に取ったりしながら得意先にいかに提案していくか。商談会は事前の仕事を仕上げる場であって、当日になっていくらがんばってもだめ。

小売店ごとに抱えている課題を日常、整理分析する一方、得意先の来場時間を調整するなど、2カ月前から準備するよう社員に指示してきました。商談の中身を濃く、密度を高めることが大事です。情報を届けるのがわれわれの仕事です。「段取り八分」の精神です。