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2019年07月20日

奥村陽・オクムラ社長 インタビュー

   奥村陽・オクムラ社長

■インタビュー
 見本市は実戦の場
  
 問屋にとって見本市とはその場で注文をいただけることが前提です。

 「得意先が売りやすい商品である」ことが企画コーナー構成の条件です。次のシーズンに確実に売れる商品、メーカーが太鼓判を押す商品などに絞る。

 展示商品の傾向を大きく変えることはできません。華々しい見せる見本市は当社ではできません。見本市は実戦の場です。

 1年前、自社ブランド「京都活具」を立ち上げました。今回見本市には鉄製フライパン20cmやてんぷら鍋、食器洗い乾燥機に使えるオールステンレス製の包丁などを追加しました。

 新規開拓に必要な「自社にしかない商品」で販路を切り開きたかったからです。「創業年の永い京都の金物問屋の視点で作ればこうなる」といった付加価値が評価されているようで、カタログ通販などでも販売されています。

 既存品と取り替えるのでなく、京都活具の導入で売上は積み上がり、売上の純増につながった。初年度は手応えを実感しました。狙い通りです。当面の課題はきっちり売り切ることです。成功事例を社内で共有化するよう情報の伝達とその確認を指示しています。

 商流のデジタル化が一巡し、情報を入手したり、コントロールするうえでの格差がなりました。競合他社との差がなくなった。

 年号が変わったのをきっかけに「令和」の時代では人と人との交わり・交流が一層大事だと考えています。膝を突き合わせて、本音をどこまで開示し合うか。人を介した情報の交流が問われてくるでしょう。これまでとは違ったビジネススタイルを作っていかなければと考えています。
(2019年7月17日と18日、京都市内で開かれた同社主催の「第96回 オクムラオータムフェア 2019」の会場でインタビュー)