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2020年04月15日

世界小売業2020ランキング 3位にアマゾン

1位 ウォルマート22年以上連続で
13位にイオン

「Global Powers of Retailing」の最新版によるとトップ250社のうちアマゾンが3位に入り、ウォルマートは22年以上連続で1位を守った。日本企業の最上位は13位のイオンだった。

世界の小売業の上位250社の総小売収益は、前年度の4兆5000億米ドルから増加し、2018年度に4兆7,400億米ドルに達した一方で、成長率は鈍化し、為替変動調整後の対前年度比平均成長率は4.1%と、昨年の5.7%より低くなっている。

2020年の世界経済と小売業界の見通しは不透明である。個人消費の減速に加え、多くの国で低インフレが続き、全体的な経済成長の伸びは抑制される可能性が高い。追い打ちをかけるように、新型コロナウイルスの流行により、世界経済を取り巻く不確実性はさらに高まっている。

このリポートは2018年度(2019年6月30日までの会計年度)の世界の小売企業上位250社を分析したもので、
デロイト トーマツ グループ(東京都千代田区)がGlobal Powers of Retailingの最新版を日本語訳し、「世界の小売業ランキング2020」として発表したもの。今後予想される世界経済の概況や、特に高成長を遂げた小売企業と新規参入企業についても触れている。

世界の小売企業上位250社の総小売売上高は、2018年度4兆7,400億米ドルで、1社あたりの平均は190億米ドルであった。

企業が上位250位にランクインするための最低総小売売上高は39億米ドルで、前年の37億米ドルから上昇している。

上位10社は引き続き米国企業が独占しており、10社のうち7社は米国に拠点を置いている。

上位250社は欧州企業が88社(35.2%)と最多、小売売上高に占める割合は34.4%だった。

上位250社の事業展開国数は平均10.8か国で、上位10社では12.8か国で、よりグローバルな展開している。中でも欧州企業は国内市場が成熟しており、国外に成長機会を模索。

商品セクター別では、日用消費財が上位250社に含まれる企業数が最も多く(136社:54.4%)、全体の数字をけん引。上位250社の2018年度の小売売上高の65.5%を占める。

急成長小売企業50社では、eコマース企業が高い小売売上高成長率を主導している。為替調整後の売上高成長率は、平均11.2%と、上位250社平均の成長率(4.1%)を大幅に上回る。

 

デロイト トーマツ グループ 広報担当 高橋氏
Tel: 03-6720-8300
Email: press-release@tohmatsu.co.jp