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2017年11月18日

保存容器のフタがパッキンと一体化、いったい何がメリット?

パッキン溝に汚れがつまらない、
スポンジを当てるだけで汚れが洗い流せる、
食器洗い乾燥機で丸洗いOK…

プラスチック専門メーカーの岩崎工業(奈良県大和郡山市)が「オンリーワンの保存容器を開発しよう」という考えで商品化した保存容器「イージーケア」9点シリーズ。熱湯消毒も漂白剤も使えて、ずっと清潔な抗菌加工も、食器洗い乾燥機も、冷凍・電子レンジもなど、いくつもOKな「スーパー容器」だ。耐熱性を兼ね備えたエラストマーを独自配合し、ポリプロピレンとの一体成形。シリコンよりも汚れが沈着しにくい。

消費者がメーカーに要望の中で、「パッキンの交換、部品が欲しい」という声が多かったことから、岩﨑能久・同社社長は、「プラスチック製保存容器はパッキン交換のない商品化」を決断。

プラスチック製品を「成型するだけ」のメーカーでありながら、パッキンそのものに着目したことから、素材の開発から進めなければならなくなり、プラスチック素材そのものの研究に踏み入れることになった。大学の高分子研究の関係者、専門の研究機関などと情報ノウハウなど、自社・自力で切り開いていった。

パッキンの交換も衛生懸念も不要な「スーパー容器」完成へのハードルが高く、2年半を費やした後、食器洗い乾燥機もOK、パッキンを外さずに洗う手間が簡単な4面ロックの食品容器「イージーケア」を製品化した。その後も、成型工程や2次加工など独自の技術開発は進めている。成形時間の短縮や密封度を高めるヒンジ加工などにも自前のノウハウの蓄積は今も続いている。

2016年9月、北米市場で先行販売した後、日本国内でも同年末から販売した。

フタとエラストマー系パッキンとを一体にすることで、パッキンの面積を「線」から「面」へと広げて4面ロック式と相乗効果を上げて水・汁漏れをなくした、溝をなくしたため汚れが付きにくくなった、洗いやすくなった、「外すことをできなくしたパッキン」は紛失することもなくなった。

冷蔵庫保存容器「イージーケア」
熱湯消毒OK、漂白剤OK、抗菌加工、食器洗い乾燥機OK、4面ロック、積み重ね(モジュール設計)、入れ子式
A-2170 200ml 85x126x38mm
A-2171 330ml 99x145x45mm
A-2172 650ml 112x172x59mm
A-2173 850ml 126x180x62mm
A-2174 1.3L 143x201x71mm
A-2175 2.0L 172x231x78mm
A-2176 2.6L 172x231x110mm
A-2177 2.6L 181x253x83mm
A-2178 4.8L 172x231x184mm

 

岩崎工業
ブランド:Lustroware