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2020年11月14日

島忠、ニトリと経営統合へ

島忠 「DCMとの経営統合は撤回」
ニトリは2020年11月13日、島忠への公開買い付けを16日から開始すると発表した。島忠もニトリとの経営統合契約を承認し。株主へ応募の推奨する一方、これまで意向を示していたDCMとの公開買い付け同意は撤回した。

これによって島忠の株式公開買い付けはニトリが進めることが固まった。ニトリによる買い付け総額は2142億円。20年11月16日から12月28日とし、決済は21年1月6日とした。

ニトリが示している1株当たりの買い付け価格は5500円で、先に打ち出したDCMは4200円だった。

 経営統合に関する主な契約内容はTOB後も「岡野恭明社長らの経営体制を維持する」ほか、従業員の雇用面では「島忠での雇用条件の水準を下回らず、5年間雇用の保証する」というもので、統合後、岡野恭明社長のほか業務執行取締役4人をニトリの取締役にさせる。「島忠及び島忠の株主の皆様にとって、より魅力的なご提案であると考えております」(ニトリ)。

統合によって島忠のホームセンター商品と当社のホームファッション商品との相互補完による販売拡大や両社のPB商品の開発力などを進めていく。

首都圏・都心部へのshop in shop型店舗の相互出店などを通じた島忠店舗の出店態様の多様化・出店範囲の拡大。さらにECサイトやECアプリの運営・管理、EC会員情報の利活用、EC事業を共有化。共通ポイントの導入など、経営統合のメリットを実現化していく。

ニトリとの経営統合を決めたため、島忠の東証1部での上場廃止の可能性もある。