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2014年10月15日

「自社企画に力入れる」 川崎德太郎・オーエスケー社長

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     川崎德太郎社長

OLが好む「可愛い」ランチボックスやキャラクターの付いたお弁当箱など、国産品を製造販売しているオーエスケー(大阪市)。11月開いた同社の2015年シーズン向け内見会で川崎德太郎社長に最近の動きについて聞いた。

――「妖怪ウォッチ」の人気が続いてます。
川崎 このキャラクターはゲームソフトやテレビ東京系のアニメ番組放送など、複数の媒体によって小学生を中心に広がっていきました。
当社でも、半年前から売れ行きが活発化してきました。2015年向け「妖怪ウォッチ」の新作は子供用食器のほか、行楽用品、風呂関連用品などを倍加してます。

――キャラクター商品の比率は。
川崎 
キャラクター商品が目立って独走するような商品展開にはしたくない。レディース向けとメンズ向けのランチボックスや、自社企画品が安定的に売れているのが当社本来の方向性だと考えています。
現状、金額ベースではキャラクター4に対して自社企画6で、このうち相手先ブランド商品は2という比率です。

――業績の安定化が大事です。
川崎
 自社企画商品の比率を高めたい理由は、キャラクター商品の偏重が続けば人気・不人気によって業績がブレしてしまう。経営計画がキャラクターの人気次第でぶれてしまうのでは心もとない。

――そのための企画部門の充実化ですか。
川崎
 当社の営業担当者は全員、厚生労働省認定のプラスチック成形技能士2級の有資格者です。得意先の皆さんに過不足無く商談させていただくには、メーカーとして専門知識が必須ですから。
ただ、営業に頼り過ぎると商品の鮮度は1年~2年遅れたものだったり、断片的で、「次がない」商品に仕上がることにもなりかねない。

――オーエスケーの自社企画商品作りとは。
川崎
 変化が激しい今日、経営トップの意志を日常的に指示伝達していくことでしょう。中間管理職に伝われば、そこから部門ごとにアレンジされながら社員たちに浸透していきます。品質管理やISOの認証取得も国産プラスチックメーカーとして欠かせない課題として投資してきました。

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株式会社オーエスケー  http://www.hello-osk.co.jp/
大阪市東住吉区今川8-9-29
代表取締役社長:川崎徳太郎
創業:1951年、設立:1954年
資本金:4500万円
従業員:115人(2013年8月末現在)
売上高:24億5200万円(2013年6月期)
事業所:東京営業所(東京都台東区)
     福岡営業所(福岡市博多区)
     西日本営業所(広島市)
     商品センター(大阪府堺市)
     岡山工場(岡山県美作市)
事業内容:プラスチック日用品の製造・企画販売
       プラスチック成形加工
       ファンシーグッズ企画・販売
主要取引銀行:三井住友銀行西田辺支店
          三菱東京UFJ銀行阿倍野橋支社
          みずほ銀行阿倍野橋支店
          りそな銀行阿倍野橋支店
          日本政策金融公庫阿倍野支店
関係会社:ラブリーグッズ株式会社
加入団体:西日本プラスチック製品工業協会
       日本プラスチック日用品工業組合
       プラスチック製食器協議会