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2014年11月25日

竹原製缶 竹原嘉宏社長 「特徴あるもの製品化」

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  竹原嘉宏社長

用途に合わせた各種フライパンをはじめ、焼き魚などの焼きも器、機能的なオイルポットなどの専門メーカー竹原製缶(大阪市)が「メード・イン・ジャパン」製品の強化に乗り出した。2013年春、社長に就任した竹原嘉宏氏にメーカー姿勢を聞いた。

――急な円安が起きました。
竹原
 2012年末ごろ1ドル80円台後半だったのが、2014年11月時点で117円台へと一挙に下がりました。
為替相場が急変したからといって、製品価格に容易に転嫁しにくいのがメーカーの立場です。ここ2年間、原材料やデザインなどの見直しなどでしのいできたような状況です。
大手企業では90円台前半が妥当という見方です。中小・零細企業は今のところ、1ドル125円前後が妥当としているようですが、果たしてこの相場で製品価格に反映できるか、現実は厳しい。

――こうした環境のなかでメーカーとしてどのように。
竹原
 45%の比率を占める輸入品を当面、40%以下に抑えて国産品比重を高めていきます。
生産施設を補強し、2013年末から一部製品をシリーズ化するなど拡充しています。国産化によって品質が甦り、翌年春、販売店の定番品になるなど、軌道に乗り始め、順調に成果が見え始めました。
2015年春から、秋冬シーズンに向けても発表していきます。

――オイルポットも新タイプを発売しました。
竹原
 2014年夏発表のオイルポット「トルネオ」のロート状の網は実用新案です。てんぷらなどで使った油をオイルポットに回収する滴下スピードは2倍程度早まり、油の移し替えが1回でできます。網の形状を見てもらうだけで直感的に理解してもらえました。
オイルポットやフライパン、焼き物器など、当社の製品分野は食に関係することから、消費者の安全・安心は製品化するうえで、重要な条件です。国産品表示や特長がわかりやすいことなどが評価を得ている理由でしょう。

――今後の物づくりの視点は。
竹原
 オイルポットの事例で言うと、網の中央部分に「えくぼ」が油の滴下スピードを早めることが実験でわかったのですが、われわれメーカーは、「ステンレスメッシュは弛み(たるみ)のなく、ピンと張っておくこと」と習ってきました。

主婦の目線、ひらめきを取り入れることで、より便利な生活用品へと変わりました。柔軟な発想や姿勢が新しい何かを生むということをあらため学びました。
今後、多少異分野であっても、取り組んでいく姿勢を大事にしていきたい。いずれ、本業に生かせることになるでしょう。メーカーとしてなお一層、特徴あるものを出さないと、関心をもってもらえないと考えています。

――市場をどのように見てますか。
竹原
 国内では小売業の再編による販路の縮小や中国製品の勢いに圧倒されてきました。今後、東南アジアなどへの輸出の掘り起こし、中東や欧州への市場開拓など、これまでの枠を超えて巻き返していきたい。

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竹原製缶株式会社
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豊中工場:豊中市島江町2-25-28
加古川工場:兵庫県加古郡稲美町草谷相野
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