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2014年03月05日

中山福の春季見本市 積極的に販売企画・提案

中山福(大阪市)は2014年2月11日〜13日、大阪市内のマイドームおおさかで、第122回春季見本市を開いた。

キーワードに造語「転機明察」を採用し、消費動向や進む高齢化、情報のIT化、1年以上続く円安などといった環境のなかで、春夏商戦に取り組むための新商品と販売企画・提案を積極的に発表した。見本市に出展参加したメーカーは約90社。木製品加工業などの業種が新しく加わった。

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同社プライベートブランドの「ベストコ」ではフライパンなど焼き物シリーズを中心に新商品を大量発表した。このコーナーでは来場の小売業関係者が熱心に商談する光景が見られた。春夏の主力商材の大半が総入れ替えとなったためだ。

サントリーとの共同企画は前年に続いて2回目。季節の果物とブランデーを「ル・パルフェ」ガラス製密封びんで漬け込み、蜂蜜を加えたソーダー水などで割り、フルーツブランデーを手軽に楽しんでという共同提案だ。

旬の果物を切り、ブランデーに1日漬ければ、フルーティーな自家製のお酒が作れる。旬のフルーツ、ブランデー、密封びんが当たる店頭キャンペーンは4月から3カ月間、実施される予定。

企画提案コーナーはPB「ベストコ」のほか、メーカーの新商品や主力商品を中心に冷水筒、保存びん、真空タンブラー、携帯用マグ、大型ステンレスジャグなど、春から夏にかけた季節の必需品をテーマごとに提案した。

「情報発信ステーション」と題した大型企画提案では、テレビやカタログ、インターネットなど通信販売で人気のある商品と、これから通販ルートで有望とされる商品を、使用シーンをイメージしやすいショールーム型展示で商品の特徴を紹介するのが狙い。
展示エリアでは「リビング」「ダイニング」「キッチン」「寝室」「子ども部屋」「廊下」「洗面所」「庭」「玄関」「ベランダ」などを再現し、用途に沿った商品を的確に展示することで、来場者や出品メーカー各社からも高い評価を得ていた。

初日、開会式
祝日と重なった初日朝、出展メーカー関係者らが集まった開会式ではテープカットが行われた。

中尾千興会長は、「当期決算まで2カ月を切った。取り巻く環境は厳しいが、小売業・メーカーと三者で情報の共有を大切にしたい。消費税率アップが実施される来期4月以降の消費動向は大方の見方が厳しく、駆け込み需要の反動を補うため、今回見本市では企画提案に工夫を凝らしている。得意先の売り上げアップに貢献できるようしっかり商談してほしい」と、激励した。

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中山福株式会社
代表取締 : 石川宣博
本社所在地 : 〒542-0082 大阪市中央区島之内1-22-9
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