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2018年03月17日

鴻池総一郎・スケーター社長「ここが成長戦略」


 鴻池総一郎・スケーター社長

2017年4月、会長・社長の交代人事を契機に、会長は主に商品開発、私は販路開拓と版権管理に業務を分担しました。これを契機に成長に向けた戦略をより一層、明確に打ち出しています。

成長のあるところに沿っていく。その見極めが大事だと思います。

既存の得意先を守る一方、次の成長に向かうため、新しい試みをプラスしながら売上を積みかさせていく。

今、日本は少子高齢の中にありながら、人口が減少していくという厳しい未来予測を受け入れていかなけれなりません。

そうした中で、いかに成長戦略を立て、取り組むか。その答えの1つ、「成長のあるところに沿っていく」と、これを見極める情報の収集や企業の体質改善、体力の有効活用などを念頭に置いています。とりわけ、情報は鮮度が大事です。

今、成功の果実を得ていても、明日や明後日には失うことも想定しなければいけません。真逆の現象が周辺に起きています。つい最近まで、経営の発想の中に「選択と集中」がありました。しかし、今、これにこだわり過ぎると企業経営のリスクになるかもしれません。これほどとりまく環境が激変しています。

鮮度の高い情報を収集しする一方、積極的な投資に向かうのはこうした理由からです。

会社は常に変わっていかなければいけない。体力のある今こそ、スケーターはしなやかに変化対応をしていかねばいけない。

このため、社内では思い込みを戒めています。「自分の知っていることがすべて」「長年携わっているから、これが自分の専門分野だ」という思い込みがその先へ進む力を制御します。こうした点に留意しています。

国の内外の先行き見通しは不透明感がみられ、消費の盛り上がりに欠けますが、徐々に景気は回復していくものと思われます。
(2018年3月13日、奈良市内のスケーター本社で開かれた第13回夏・秋・冬社内展示会会場でインタビュー)