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2019年09月14日

川崎昌夫・オーエスケー社長 インタビュー


 川崎昌夫・オーエスケー社長

 

他社に負けない商品作る
副社長だった川崎昌夫氏が代表取締役社長に就いたのは2019年8月の株主総会。1980年、オーエスケー(大阪市)に入社後、前職(現・日立金属工具鋼)の東京地区担当で得た土地勘を生かし、同地区開拓の旗振り役となった。98年、大阪本社に異動、資材管理と営業支援を担当。現会長の川崎德太郎氏から受け継ぐべきもの、新たに取り組むべきものなど、年商30億円、従業員100人超のプラスチック日用品メーカーの新社長はどう采配していくのか聞いた。

今期66期から社長に就任しました。企画とライセンス関連は德太郎会長が受け持ち、営業と経理は私が担当します。

東京営業所を立ち上げた当時、本社を東京へ移転する大手流通業が相次いでいました。

大阪本社に異動してからは営業サポートと資材関連を担当。主に量販店やファンシー雑貨、路面店舗、専門店などを担当し、地方都市でもオーエスケーの認知度を高めていきました。

旧社名(大阪樹脂工業所)のころからキャラクターを貼り付けた子供用プラスチック食器などを製造していました。会社が設立してから65年が経った。プラスチック日用品メーカーとして、継続する力が強みで、さらに磨きをかけていきます。

弁当箱などランチ関連商材や子ども・ベビー用食器、大手企業にもOEMとして供給。販売比率はキャラクターを含めた一般商品が7に対してOEM供給が3。キャラクター付き商品の比率が高く、中期的にはキャラクター付き以外の分野の間口を広げていきます。

弁当箱市場の維持のため、現状ではステンレスなど他素材を使った商品もあるが、あくまでプラスチック日用品メーカーとして特色を生かした商品を開発していきます。

国産品としての生産拠点である岡山工場などISO9002、ISO14001の認証取得に沿って取引先にも消費者にも安心と安全を提供しています。

このため原料を重視することより樹脂のグレードを念頭に置いてます。食品容器を提供するメーカーとしての自覚と責任です。

量販店中心から専門店や通販へと成長市場が変わり、ここに人員を投入していきます。

「売れる商品を提案する」のは企画担当者に止まらず、営業担当者も必須です。自分が売りたい商品の企画に始まり、消費者の想定や好適な販路や販売時期や売り方などそれぞれの局面をつないでいく。

製造面でも二次・三次加工などを工夫することで人手不足の工場要員への省力化などに配慮する。一連の工程を描く発想や実行する力、現場感覚やフットワークも必要です。

「他社に負けない商品」とは今存在しないモノを作り出すことで、メーカーはオリジナルを作り出すことに意義がある。キャラクター付き商品の偏りを平準化し、自社ブランドの商品を増やしていきます。

そうした課題解決の要が人材育成です。「射出成形2級技能士」は所属団体(西日本プラスチック製品工業協会)が認定する講座で、営業と企画の担当者が習得しています。プラスチックメーカーのプロフェショナルを目指すための研修の機会を設けています。
(2019年9月13日、オーエスケー本社でインタビュー)